花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ただ今、点検中

2019年04月12日 | 研究
年度末、突然の復活が決まった環境システム科環境班。
本来ならば生物生産科の生物工学班に返還するはずの馴化温室ですが
なんとかお願いして今年もまた使わせてもらえることになりました。
なにせ結成当時のフローラは、認知されていないため実験場所がなく
使われなくなった豚舎の空き室で匂いと戦いながら活動をしていました。
翌年、電源のあるこの馴化温室に移動してから10年。
すっかり贅沢に慣れてしまい、今さらに昔へは戻れない体質になっています。
とりあえず活動場所が確保され、ひと安心です。
そこに運び込まれたのはフローラが残していった小型の水耕栽培装置とクーラー。
その数、約10セット。この贅沢な装備が一人一研究を支えています。
とはいってもしばらく放置していたものもあります。
果たしてちゃんと動くのか現在、点検の真っ最中です。
さて情報では新しい環境班のメンバーはいつものように5名。
今日は初めて新メンバーを温室に案内する予定です。
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IVY

2019年04月12日 | 学校
このところ植物ネタが多くなってきました。
これも春になった証拠。嬉しい限りです。
ではこの植物はわかりますか。ご存知、西洋木蔦。
へデラ(学名)とかアイビー(英名)といった方がわかるかもしれません。
ウコギ科の常緑樹で他の植物やフェンスなどをつたって20m以上も伸び
甲子園や教会の壁を覆うなど、なかなか趣のある風景を作り出すので人気です。
栽培はとても簡単ですが、放っておくとすぐ繁殖するのでご注意ください。
さてこの写真のアイビーには斑入りの葉も見えます。
斑入りとは一般的に緑の中に白い部分のある葉。
白い部分の細胞にはクロロフィルがなく、その代わりに
クロロフィルができる前段階のプラスチド(白色体)が入っています。
なんらかの理由でクロロフィルに分化できなかったり
仮にできても維持できなかったりするため、
このように斑入りになるといわれています。
クロロフィルがないということは光合成ができないということ。
動き回れない植物にとってこれはどう考えても不利です。
いろいろ研究されているようですが、
斑入りを作る意味や原因の詳細は残念ながら未解明。
まだまだ分からないことがたくさんあるようです。

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