花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

まずは花壇苗から

2019年04月10日 | 園芸科学科
園芸科学科の草花温室です。
夏から秋はシクラメン、冬から春まではサイネリアと
主役が変わってきましたが春になってリセット。
新たな1年が始まりました。
春から夏までの主役は花壇苗。
小型のダリヤやサルビアなど
春花壇を彩る花たちが育苗されています。
名農の花壇苗は品質がとても良いというので有名。
毎年、地域の花壇用にとたくさんの方々が買い求められます。
本格販売は5月下旬頃からですが、
このように春休み返上で草花専攻の名農生が
数万株もの苗を育てているのです。
購入するには事前予約が一番。
新規の方はぜひ学校にお問い合わせください。
いよいよ授業が始まりました。
名農の農場は元気な春を迎えています。
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まもなく桜坂

2019年04月10日 | 学校
名農の校舎は正門から続く坂道を登ったところにあります。
その坂道のゴール付近にあるのが桜。まさに桜坂です。
しかし蕾は膨らんできましたが
まだまだ硬く開花の気配はありません。
予報では4月20日開花、その数日後には満開といわれています。
しかし春先、少し花冷えに遭ったため
開花は数日遅れるかもしれません。
すべては今後の天気次第といったところです。
さて昨年度をもって解散したチームフローラフォトニクスは
2009年に園芸科学科の男子5名で結成されました。
しかし当時の研究班は人数が10名以上いる大所帯だったため
男子がチームフローラフォトニクスを
女子がアップルガールズを名乗り活動していました。
アップルガールズは2010年で解散した短命班でしたが
「白いりんご」というビッグな研究成果を残してくれました。
よくフローラの研究のひとつに「白いりんご」をあげますが
実際は女子チームの研究を引き継いだというのが本当のところです。
さてそんなアップルガールズですが2代目が面白い実験をしています。
秋に桜を咲かせようとしたのです。
桜は夏に葉でアブシジン酸という開花抑制ホルモンを作ります。
このホルモンのおかげで春まで開花しないのですが
夏に葉を虫に食べられたり、台風などで落ちてしまうと抑制が効かず
秋に開花してしまうことがあるのです。
よく秋に桜が咲いたというニュースを耳にしますがこれが原因です。
そこで意識的に葉をむしって秋に咲かせようとトライしました。
しかし残念ながら実行したのは9月上旬。
すでにホルモンは作ら開花はしませんでした。
7月頃にむしっていたら違う結果になっていたかもしれません。
でもアップルガールズがなぜ桜の実験をするとかとよくいわれましたが
りんごも桜もどちらもバラ科の仲間。対外的にはそんな言い訳をしていましたが
大切なのは「びっくりさせたい」という思い。
好奇心といえば素敵ですが、単なるいたずら心。
でもこれが活動の原動力でした。
さて今年も植物と遊びたいと思います。
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