花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

空白の一年

2019年04月06日 | 研究
チームフローラフォトニクスはこの10年間、
さまざまな挑戦的な課題研究に取り組み成果をあげてきました。
その活動は次第に地域にも知られるようになり
5年ぐらい前からはフローラに入りたいと
名久井農業高校を志望する中学生も現れてきました。
フローラは原則として3年と2年のコンビで活動します。
しかし昨年だけは違いました。
なぜなら2018年をもって解散を決めていたため
後輩となる2年生のフローラを募集しなかったのです。
実はこの募集停止の影響は想像以上に大きかったらしく
フローラに入るつもりで入学した1年生が2年生にあがった昨年、
泣く泣く別の研究班に行くはめになったというのです。
しかし彼らの悲劇はまだ続きます。
この春、環境班が突然復活することが決定し、
なんと2年生を募集することになったのです。
つまり彼らの時だけがフローラという選択肢のない空白の一年となったのです。
これに気がついた昨年のファイナルフローラは
彼らに申し訳ないと彼らの研究活動をサポート。
いろいろな発表の機会を提供してきました。
なかでも2月に開催された環境系の発表会では
最後のフローラと一緒にチームを組んで発表し、見事全国入賞。
短い期間でしたがフローラ気分を味わったと思います。
そんな彼らも、もう3年生となりました。
フローラの遺伝子を引き継ぐ新生チームは彼ら抜きでまもなく始動しますが
現在、1年生を育成するJr.システムも復活させる検討をしています。
その際は、ぜひ彼らの力を借りたいと考えています。
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コールドケース

2019年04月06日 | 研究
みなさんはこれが何かわかりますか。ご察しのとおりヤマイモ類のムカゴです。
ムカゴとは茎についたわき芽が肥大したもので肉芽ということもあります。
これを畑にまくと芽が出てきてなんと小さなイモができます。
つまり栄養繁殖繁殖器官なのです。
しかしこんな小さなムカゴからナガイモを育てたら
数年かかってしまい、効率が良くありません。
したがってナガイモを育てる時は1年育てた種イモを準備して
植え付ける場合が多いようです。
さて右と左でムカゴの形が少し違うのがお分かりですか。
実は右がナガイモ、左は自然薯なのです。
自然薯は日本原産、ところがナガイモは中国原産。
つまりナガイモは栽培するために中国から持ち込まれた植物なのです。
栄養面については大差ないのですが、
自然薯の方がナガイモよりも圧倒的に粘ること、
さらに自然薯は天然物が多いことから数倍も高い価格で流通しています。
このムカゴは栽培する他に、ご飯と一緒に炊いて
ムカゴご飯として食べることができます。
なかなか美味しいものなので、ぜひ食べて見てください。
さてここにあるムカゴは食べるためではなく研究材料。
チームフローラフォトニクスには取り組んだけれども
何らかの理由により途中で断念し、迷宮入りしている研究テーマがたくさんあります。
未解決事件をコールドケース(coldcase)といいますが
もう一度、新チームで謎解きに挑戦しようと準備されました。
このようにフローラの足跡をたどりながら
収穫し忘れた研究のタネを集めています。
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3Dフォント ?

2019年04月06日 | 学校
春になり名農名物のトピアリーが雪の下から顔を出してきました。
これはツツジの木でできた「NAKUI」という文字。
まるで砂糖をかけたお菓子のようです。
そもそも立体ですが、黒い葉が影のように見え
より3Dフォントのような楽しさを醸し出しています。
5月になるとこの文字はフレッシュなグリーンとなります。
さらにポップなピンクの花をつけると
それはファッショナブルなトピアリーへと変わっていきます。
いかにも「緑育心」を合言葉に緑化活動を続けている
名久井農業高校らしい緑の楽しみ方です。
さて今年のトピアリーは上に
昨年のストックホルム青少年水大賞準グランプリを記念した
サインボードがついています。
来週はいよいよ入学式。
こんな面白いトピアリーやサインボードが新入生を迎えます。
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