花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

マルチカラー

2019年05月16日 | 学校
先ほどのアースカラーとは対照的な鮮やかな色彩。
同じ木々のクリーンでも明るさが違うものがたくさん存在しています。
また赤系の色もさまざま。それに花の白と空の青も加わり
目の前にはとんでもない数の色が広がっています。
このようにたくさんの色(3色以上)を配色することを
ファッション用語でマルチカラーといいます。
ご存知のとおり、あまりたくさんの色を使うとまとまりがなくなりやすく
ファッションでも絵画でもうまくいかないものです。
そんなことから、かつてフローラの作るパワーポイントや掲示物は
文字色の数を3色以内としていました。
研究内容も褒められましたが、スッキリした画面構成が注目され
よく大会の際になぜか投影された画面を撮影する方がたくさんいました。
それだけ配色というのは難しいのですが
この名久井農業高校の自然は無数の色を使いながら嫌味がありません。
むしろ明るさや華やかさを感じます。
まるで上級のファッションデザイナーがコーディネートしたようです。
なぜこのように多色ながら統一感があるのでしょうか。
目の前のすべての色の共通点は自然。
統一感があるのはナチュラルカラーといわれる自然色というキーワードで
まとめられているのかもしれません。
人が着飾るとゴテゴテになるけれども自然に任せるとスッキリ落ち着くのはなぜか。
これはこれで面白い研究のテーマになりそうです。
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アースカラー

2019年05月16日 | 研究
大地や植物など自然の物をイメージした茶や緑系の色を
アパレル用語はアースカラーといいます。
派手さはありませんが、落ち着いた雰囲気を作れることから
大人の女性には人気の色です。
さてここにあるのは4種類の土。
上にあるのが普通の砂、右にあるのは真砂土。
真砂土とは花崗岩が風化したものので砂質と粘土の二つの特徴を持っています。
下にあるのはピートモス。
コケ類が堆積腐敗したもので代表的な酸性土として土壌のpH調整などに用いられます。
酸性土壌を好むブルーベリー栽培には欠かせない資材です。
そして左にあるのはシリカです。
粘土であるモンモリロナイトが乾燥したものでケイ酸成分が入っています。
いずれも土壌ですが、このオフホワイトから茶系の色は正真正銘のアースカラー。
とても落ち着いた色彩だとは思いませんか。
この土を題材に研究をしているのがハンターズです。
かつてフローラは園芸科学科の草花班でしたが
環境システム科に移籍し正式名称が環境班に変わったことから
従来の植物と光の関係を探る研究に加えて
毎年ひとつ環境系の研究にも取り組んでいます。
水質浄化システム「バイオエンジン」や
空気浄化装置「バイオエアクリーナー」はその成果のひとつです。
今年はフローラの弟分であるバブルボーイズの研究からヒントを得て
土壌の研究に取り組んでいます。
専門家が見たら当たり前のことばかりだと思うのですがハンターズは素人集団。
毎回のように結果は驚くことばかり。
面白いので、しばらくは土遊びに夢中になりそうです。
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