花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

クリーミーな泡

2019年05月05日 | 研究
クリーミーな泡といってもビールのことではありません。
Bubble Boysが取り組んでいるのは農薬の泡状化。
現状の液剤や粉剤などとはまったく違う泡状での散布に挑戦しているのです。
彼らは環境システム科の3年生二人組。
昨年、フローラが青少年水大賞で活躍したのに刺激を受け
今までの栽培研究から環境問題へと180度研究テーマを変えました。
その際、アドバイスの依頼されたので、相棒の先生とふたりで
相談に乗り研究をサポートしてきました。
また卒業した最後のフローラメンバーも彼らが大会に出場する際は
発表や質問対策などの面倒をみてくれました。
したがって大会に出場するときの名称はBubble Boys supported by TFP。
まさにフローラの弟分という感じですが、今や3年生。
ちゃんと自分たちで研究を進められるまで育っています。
さて昨年の課題だった環境に優しい発泡素材探し。
春から取り組んだ結果、2種類の天然由来の素材をみつけ出しました。
どちらも食品に使うもので私たちが口にしているもの。
さらに連休明けにもう一つ試す予定で計画は進んでいます。
そんな彼らに埼玉県で開催される環境化学会という学会から
高校生発表会へ出場してほしいという招待状が届きました。
このように一生懸命取り組んでいるけれど
彼らにはもう評価してもらう機会が訪れないかもしれないと
相談に乗りながら少し心配していたので、これにはこちらもほっとひと安心。
みんなで6月中旬に出かけるつもりで考えています。
もちろんチーム名はBubble Boys。
独り立ちした彼らにはもうTFPの名はつきません。
発表会までまだ1ケ月。残すは圃場での実用化試験だけ。
最後まで頑張ってもらいたいものです。
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生命の力

2019年05月05日 | 研究
ゴールデンウィークに入ってまもなく
環境システム科施設園芸班の研究グループであるBubble Boysが
旧フローラ、現在のハンターズの温室で何やら実験をしています。
日頃は課題研究の授業の中で行っていますが
中にはどうしても時間のかかる実験があります。
そこで穏やかな春の日差しの中、
静かな温室で時間に追われることなくのんびり行っているようです。
いつも二人だけで実験しているので、手順などは手慣れたもの。
次々と試験区のデータを測定しています。
するとどうでしょう。誰かがやってきました。
温室に入ってきたのはあるハンターズのメンバー。
部活動のため出校したので、
ついでに育てている植物の水やりにきたようです。
すると彼が帰ってまもなくもう一人、別のハンターが顔を出しました。
やはり部活動に行く前に自分が育てているクワイの
発根状況を確認しにきたのだそうです。
課題研究が始まってまだ1ケ月しか経っていません。
それも現在は実験の準備段階。
はっきりいって面白さは感じていないはずですが
彼らが相手にしているのは生命のある植物。
連休でもちゃんと気に留めているようで嬉しくなります。
植物たちは何も話しませんが
栽培に縁遠い環境システム科のメンバーたちの心をしっかり育てているようです。
さてこの教育効果がこの植物の何十倍もあるのが動物。
植物は露地だったらほったらかしでも光合成をして生きていけますが
動物はそういきません。餌をあげなければねだるし、あげると喜びます。
自分がやらなければ命が途絶えると考えるとサボるわけにはいきません。
中学校時代、不登校だった生徒が農業高校に入り動物の世話をすることで
休むことなく卒業時に皆勤賞をもらったというケースを何度も目にしてきました。
生き物、特に動物の力は本当に偉大だと思います。
「ゴールデンウィークなのに水かけしてくれてありがとう」
もし水をもらって嬉しいという植物の感情?のようなものを代弁する
AIロボットがあったら栽培管理もより楽しくなるはずです。
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