花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

We are Hunters

2019年05月23日 | 研究
ここは昨年まで約10年間、環境班であるTEAM FLORA PHOYONICSが
本拠地として使用してきた純化温室。
今春解散したため、現在は新生環境班のTreasure huntersが
フローラの研究残骸からお宝になる原石を見つけては、
宝石になることを夢見て磨き直す場所となっています。
メンバーは環境システム科2年の男子4名、女子1名の総勢5名。
なぜか環境システム科になってから毎年5名という構成が続いています。
机の上が荷物で盛り上がっていますが
これはフローラの弟分である3年生のBubble Boysと
来週からやってくるジュニアの1年生用の研究資材。
つまり現在は学年を超えた3つの研究チームがここで
週4回実験を行なっているのです。
周囲の引き出しや収納庫の中にはフローラが10年間で使った
大量の実験資材や測定機器が収納されています。
温室は農場にあります。したがって必要な物品を切らすと
校舎に戻ってわざわざ調達しなければなりません。
その時間の無駄を省くために、いろんなものをコツコツと買いため
今ではこの部屋だけでほとんどのものが手に入るほど充実した装備を誇っています。
現在、ここで7つから8つの研究が同時進行で進められています。
コンピュータ制御の立派な温室ですが、
最大の欠点は1区画の窓が閉まらないこと。
雨だろうが雪だろうが故障していて一切閉まらず冬は氷点下の環境となります。
何度も直してもらうよう働きかけましたが
建設されてから20年も経つ温室のため
環境制御するシステムを作ったメーカーはすでに廃業しているとのこと。
建て替えたら数千万円もかかるためそれも無理。
こればっかりはどうしようもありません。
春から秋までの使用期間限定の温室ですが
彼らの熱意によってここからまた宝石が見つかることを願っています。
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ランチサービス!!

2019年05月23日 | 研究
昼休み、ハンターズの温室に紙コップや枡、
スプーンとフォークがセットされました。
それもメンバー5人分です。
でもランチをみんなで食べようという企画ではありません。
実は午後に行われる実験の準備なのです。
この日の実験は5人が手分けして行う計画。
本来ならば自分たちで準備するのですが
このところ名久井農業高校では、
高校総体の練習時間を確保するため短縮授業を行っています。
いつもは休憩時間を入れて100分の時間が使えるのですが
短縮授業だと80分。なんと20分も短くなるのです。
したがって事前に準備しないと授業時間内に
実験が終わらなくなる可能性があるからです。
そんなことでこのように昼休みのうちに準備したというわけです。
さて10年以上前、草花班であるフローラは花研究の他に
当時は珍しかったレタスの植物工場研究を行っていました。
その際、できたレタスを職員の皆さんに摘み取ってもらう
サービスを期間限定で行ったことがあります。
題して「花屋さんのサラダ工房」。
格安で販売し、次なる実験費用を捻出するのが目的です。
現在、経済的に窮地のハンターズ。
またこんな内職でも見つけたいと思います。
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