花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

タイムスリップ

2019年05月02日 | 学校
ご覧ください。
先日紹介したトンネル周辺の「時が逆行」を始めました。
季節は冬から春に向かっています。
辺りは新緑といわれる若葉が一斉に顔を出し始めているのですが
このトンネルだけは紅葉しているではありませんか。
ここに立つと、まるで冬から秋に遡っているかのような
何ともいえない不思議な感覚に包まれます。
この樹木はモミジ。春に紅葉するものは色々あるようで
残念ながらこれが何という種類なのかはわかりませんが
名久井農業高校にはこのタイプのモミジを
数カ所で見ることができます。
さて名久井農業高校は昭和40年代に
水害が多発する馬淵川沿いから現在の高台に移転しました。
当然ながら移転当時は草木ひとつない砂埃舞う荒地。
そこで学校をあげて緑化活動に取り組み
環境緑化日本一を受賞する緑豊かなきれいなキャンパスを作り上げました。
おそらく植えた当時は苗木のはず。
造園は園芸の分野。園芸とは昔「園藝」と書いたように
生きた植物を素材に用いる芸術のひとつです。
いつもながら数十年後の成長した姿を想像しながら
デザインする造園家のアーティスティックな感覚に驚かされます。
この時が逆行するトンネルなどもまさに驚きのアイデア。
苗を植えてから50年、令和になった今も私たちをびっくりさせてくれます。
いったい誰が植栽計画を立てたのでしょう。
今頃きっと「どうだ、びっくりしたか」と笑っているはずです。
隠れてクリスマスローズガーデンを作ったフローラが平成の愉快犯なら
こちらは昭和の愉快犯。それもとんでもない才能をもった犯行グループです。
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フローラのやばいお宝

2019年05月02日 | 研究
ハンターズの前に白い粉が用意されました。
重さはわずか0.1gしかありません。
これを2000mlの水に溶かすのですが、なぜか緊張します。
でもご安心ください。
世の中で問題になっているやばいものではありません。
実はこの粉、ある植物ホルモンの生成を阻害する効果があります。
開発したのは日本の理化学研究所。
かつて理研と仲良くさせていただいたフローラは
いろいろ研究支援を受けていました。
この粉剤も理研からいただいたもの。
今でこそ誰でも手に入りますが、
当時は市販されていない貴重なものでした。
そういう意味からいえばかなり「やばい粉」かもしれません。
数年間使っていませんでしたが
今年ハンターズの研究のため数年ぶりに
フローラの倉庫から取り出しました。
いわばこれも眠っていたフローラの秘宝のひとつなのです。
フローラのお宝を発見してさらなる秘宝を追うハンターズ。
ワクワクしてきました。
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