花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

リンゴの増やし方

2019年05月19日 | 学校
この濃いピンクの花はなんとリンゴ。
一般にリンゴは白い花ですが、これはクラブアップル系の品種。
濃いピンクの花がきれいなため観賞用として花壇に植えられます。
しかし小さな赤い実がなることから
ジャムなどに加工すると食べることがきます。
きれいな花が咲きますので、ぜひお庭に一本いかがでしょうか。
さてリンゴは他家受粉。自分の花粉では結実しません。
そこで果樹園では数種類の品種を混植するのですが
その影響もあり結実した実の種子を植えても親と同じ形質を持つ子は生まれません。
つまり同じ品種特性を持つリンゴは種子では増やせないのです。
したがってもっぱら接ぎ木で増やすことになりますが
その土台となる木を台木といいます。
台木はマルバカイドウなどいくつか種類がありますが、
この台木によって接ぐリンゴの樹高はもちろん
枝の広がりや幹の太さまで変わってきます。
つまり同じ品種でも台木によって違う樹形になるのです。
農家は自分たちの地域の気候などを考慮して
さまざま選択するといいます。
リンゴ栽培は奥が深い世界です。
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十字花科

2019年05月19日 | 学校
今の時期、きれいな花を咲かせるのが菜の花(アブラナ)。
アブラナ科を代表する植物です。
この科の特徴は4枚の花弁ですが
実は昔、アブラナ科は十字花科と呼ばれていました。
ラテン語ではCruciferaeといいますが、クルスとは十字架。
つまりこの4枚花弁が十字花に見えるということでこの名で呼ばれていました。
現在は典型的な植物で科名を表現するルールとなったため
アブラナ科となりましたが、まだ十字花科と併記されているものもあるようです。
さて私たちの食卓はこの十字花科、つまりアブラナ科のお世話になっています。
ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、ケール
カラシナ、カブ、パクチョイ、ハクサイ、ダイコン、ワサビ、クレソン。
ざっと挙げただけでこんなにあります。
名農の農場はもちろん、環境システム科の3年生が起業している野菜工場でも
たくさんのアブラナ科を見ることができます。
アンパンマンではありませんが、みんな大好きアブラナ科なのです。
そんなメジャーな植物なのですが、なぜかハンターズの温室には
ビート、ライ麦、インゲン、カノコソウと
ひとつもアブラナ科はありません。
どうやら栽培する植物から見てもフローラやハンターズは変わり者。
少数派、マイノリティーのようです。
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