花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

花たちの宇宙

2019年05月28日 | 学校
こちらは大きな星型の花が特徴のトマトの苗。
オオイヌノフグリが地上に咲く天の川ならトマトは巨星。
ナスやジャガイモなどナス科はなぜか
存在感のある大きな星型の花を咲かせます。
またみんなトマトのような実をつけます。
ジャガイモの実もトマトのようで面白いですよ。
さてかつて生徒たちと花のネクターガイドを撮影していた時期があります。
ネクターガイドとは蜜標とも呼ばれるもので
花が蜜のありかを植物が昆虫に示しているサインです。
昆虫は人間と違って紫外線が見えます。
そのためネクターガイドの多くは紫外線を反射したり吸収したりして
昆虫が見るとはっきりわかるように工夫されています。
写真やビデオで撮影していましたが、
欠かせないのは可視光線をカットして紫外線だけを透過する特殊フィルター。
現在はもう製造されていないフジフィルム社のものでした。
それでトマトの花を撮影するとなんと黄色の花弁に
蜜のある花中央に向かって、まさに星が輝いているように
見事なネクターガイドが浮かび上がりました。
私たちが見ている花とはまったく違う花の姿を見てみんな驚いたものです。
このビデオは「花たちの宇宙」と題して東京ビデオフェスティバルに応募したところ
見事上位入賞し、東京の表彰式に招かれたのを覚えています。
会場に行ってびっくり。なんと海外の方が半数以上。大きな国際大会だったのです。
審査された羽仁進さんや椎名誠さん、
それにお亡くなりになりました映画の大林監督と自然撮影について
いろいろとお話することができ、生徒ともども良い思い出となりました。
ちょっと面白い映像ばかりなので、
機会があったらその時の写真も紹介したいと思います。
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地上の星

2019年05月28日 | 学校
農業を歩くと作物をたくさん見ることができますが
それと同時に雑草と呼ばれる草の花も見ることができます。
これはオオイヌノフグリ。写真では露出オーバーで
花の色がとんでしまいましたが、本来なら濃い青の小花。
青の小花が畑一面に広がっているとそれはきれいなものです。
季節は初夏ですが、その青さはまるでオリオン座のβ星リゲル。
冬の空に青く輝いているかのようで
まさに地上の星と呼びたい好きな花です。
ところが授業では代表的な畑地雑草として扱います。
悪者?なのです。1年生で雑草の名前を教えますが
初めて聞いた人はなかなか覚えられないものです。
そこで名前の由来から説明するとわかりやすいのですが
オオイヌノフグリだけはちょっと厄介。
特に女生徒がいると難しくなります。
理由はもうお分かりですね。
わからない方はぜひ調べて見てください。
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