花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

細菌試験紙

2019年05月22日 | 研究
ご覧下さい。
白い紙の上に赤く発色した部分があります。
これは一般細菌試験紙。ハンターズが今年購入しました。
手や指、床、水など生活環境や水の衛生管理をする際
用いるもので、誰でも簡単に手にはいります。
細菌がいるとコロニーが赤いスポットとしてあわられ
その数を数えることで菌の多少を知ることができる便利もので
フローラ時代はよく使ったものです。
これはハンターズの環境研究の実験結果。
明らかに中央の試験紙に菌が少ないことがわかります。
1回だけでは誤差があるので3回繰り返しましたが結果は同じ。
仮説通りの結果を得ることができ、自信を深めています。
さてこのように何かと実験には費用がかかります。
フローラはさまざまな大会で賞をいただいたこともあり
潤沢な資金を持っていました。
SSHのような多額な予算ではありませんが
たった5〜10名のメンバーが使うには十分。
一人当たりの予算額や支出の自由度は
おそらくSSHを凌いでいたのではないでしょうか。
ところがハンターズは今年スタートの新チーム。
そのため資金はほんの少ししかなく、100円ショップで購入したもので
実験装置を作るなどさまざま苦労しています。
そんな彼らにとってフローラが置いていった
さまざまな研究資材はとてもありがたいもの。
学校の理科室や実験室にもない貴重な装置などが眠っています。
つまり温室や倉庫は宝の山なのです。
実験を進めるために必要なものをガチャガチャ探し出す姿をみると
文字通りトレジャーハンター。あらためてフローラに感謝です。
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生命維持装置

2019年05月22日 | 研究
ハンターズが始めたクワイ研究。
先日、水耕栽培装置に植えつけましたが、
現在、新しい環境に馴染んで順調に生育を始めました。
これが小型の簡易水耕栽培装置ですが
何やらチューブがいっぱい差し込まれています。
右側の黒っぽい太いチューブの先は装置の中に設置したポンプに、
反対側は吸い込んだ水を冷やすクーラーにつながっています。
もちろん冷やした水をまた装置内に戻すチューブも差し込まれています。
また左側はエアレーションのチューブ。
これから気温が上昇してきます。
養液の酸欠を防ぐために金魚用のエアポンプをつないでいます。
実際は空調の入った植物工場で行う想定の実験ですが
残念ながらそのような施設はありません。
したがって太陽光が直接射し込むガラス温室の中で
それも小さな水耕装置を使って植物を栽培するには
この装置がなければ蒸しあがってしまいます。
まるで生命維持装置とつながっている宇宙服や
血液が出入りしている臓器のようで不思議です。
順調に装置が動き続けることを期待したいと思います。
さて名農は今日から2日間、中間考査。
高校総体の練習も研究もしばし一休みです。
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