花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

戦力外通告

2019年12月27日 | 学校
名久井農業高校2学期最後の行事は研究発表会。
寒い体育館をストーブであたためて行われました。
最初はポスター発表会。3年生の各研究チームが
2年間取り組んできた成果を自信満々で披露しています。
その数、20チーム弱。さまざまな農業分野がターゲットになっています。
農業クラブでは大きく研究分野を3つに分類しています。
1類は生産・流通・経営、2類は開発・保全・創造、
そして最後の3類がヒューマンサービスです。
どうしても南部太ネギなど地域の特産物を扱う学科が多い名農では、
約60〜70%が1類に該当。ポスター発表でも激戦区となります。
次に多いのが2類。実はこの分野、イメージ的に環境保全や土木という
イメージがありますが、食品製造も含まれるからです。
本校生物生産科の人気類型が食品製造。
地域の加工品開発などに取り組むため女子にも人気で、どうしても多くなります。
しかし大会では美味しいバンを作る研究と地域の自然保護活動を比較して
優劣つけることになるので、なんともスッキリしない分野でもあります。
今回少なかったのは3類。農業高校でいうヒューマンサービスとは
動植物や地域資源の活用をいい、セラピーから町おこしまで多種多様です。
かつては地域に密着したダイナミックな活動をしている名農の得意分野でしたが
今年の3年生は思ったより取り組んだ人は少なかったようです。
かつてフローラはサクラソウの保護などに取り組んでいたため2類に出場していましたが
最近はちょっと苦戦しています。なぜなら農業クラブのポイントは「地域」。
つまり私たちの住む地元農業に目を向けて、課題解決を図ることが重要なのです。
ところが最近の環境班の研究は遠くアフリカを想定したものばかり。
確かに意義ある取り組みですが、農業クラブでは的外れ。
したがって最近は名農農業クラブに貢献しにくくなっています。
年が明けると来年の県大会代表を決める2年生の研究発表会が行われます。
頑張りたいのですが戦力にならない環境班。
戦力外通告を受けるかもしれません。
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椿と山茶花

2019年12月27日 | 学校
かたそうな蕾がついています。
これは椿。来春、赤い花を咲かせます。
ところでみなさんはツバキとサザンカ(山茶花)の違いがわかりますか。
サザンカは暖かな西日本に自生するツバキの仲間です。
そのため私たち北国に住む者にとっては
歌の歌詞で耳にするぐらいで、あまり馴染みがありません。
かつて農業クラブの全国大会で島根県に行った際、
先輩の先生からこの庭で咲いている花がサザンカだと
教えてもらって見たのが最初で最後です。
したがってツバキとの違いはよくわかりませんでした。
しかし2つの花にはいくつか違いがありました。
そのひとつが散り方。ツバキは花首から落ちることで有名ですが、
サザンカは花びらを散らします。散り際がまったく違うようです。
お近くにどちらの花も見ることができる方は、ぜひ確かめてください。
ところで今、5・7・5の定型俳句が人気です。
確か松山で開催される高校生俳句甲子園は今年青森県の高校が優勝したはずです。
その5・7・5の定型にとらわれない俳句が自由律。
有名なのが山頭火です。山頭火に有名な椿の句があります。
「笠にぽっとり 椿だった」
旅人の笠に落ちてきたツバキをうたった句ですが
定型には収まらない3・4・6の余韻が
なんともいえない空気感を感じさせます。
さて名農は本日仕事納め。仕事初めは新年6日からです。
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