花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

勝者は赤色光

2019年12月04日 | 研究
いろいろな条件で栽培したクワイを並べてみました。
左側は普通に栽培したもの。太陽光を浴びて育ちました。
それに比べ真ん中のグループはずいぶん採れました。
これは赤色のLEDを太陽光に加えて照射した区です。
最後は右側のグループ。若干ですが普通栽培より増収しています。
こちらは太陽光と青色LEDを照射した区です。
フローラは結成当時からいろいろな植物に
赤や青のLED光を照射しては、生育の変化を探ってきました。
そんな経験から赤色は地上部を上に伸ばすこと、
青色は茎を太くがっちりさせることを知っています。
この効果はどうやらクワイでも同じだったようです。
地上部が旺盛に育つと光合成が盛んになります。
塊茎は光合成の成果物。
光合成に活用される赤や青の人工光を照射した区が増収したのも頷けます。
フローラだったら想定内の結果ですが
初めてのハンターズにとっては不思議な現象のようです。
さてこれから彼は、これらの調査結果を総合的に判断して
レポートにまとめることになります。
レポートの提出は1月24日。北国の名農は冬休みが長く
3学期の始業式は1月15日なので、
まとめの作業は冬休みの宿題になります。
そして全校生徒で行う翌年の農業クラブ県大会出場予選を兼ねた
校内プロジェクト発表会は3月中旬の予定。
研究してはレポートにまとめて発表する。
これは農業高校では当たり前のローテーション。
名久井農業高校では卒業するまで
このローテーションを3回繰り返します。
とはいっても今の課題は明日からの期末テスト。
まずはそちらを全力で頑張りましょう。
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丸裸

2019年12月04日 | 研究
こちらは温室内の装置で栽培しているクワイ。
ご覧ください。株の付け根からかなり太い茎が出ていて
その先に塊茎であるクワイがついています。
クワイは泥の中で育つ植物。
したがってこのような地下部の完全な姿は
そう簡単に見れるものではありません。
みんな不思議そうに眺めています。
そして次は収穫作業。
とはいっても地下部が丸裸です。
寒い中、水堀りすることなく
あっという間に収穫完了となりました。
もちろん泥がついていないので軽く水洗いすれば出荷準備もOK。
初めてのクワイの水耕栽培は意外と便利なものでした。
さてこの研究はクワイの水耕栽培チャレンジだけが目的ではありません。
人工光を照射することで増収するかが最も知りたいこと。
これぞフローラ譲りの好奇心。
ではさっそく収量を比較してみましょう。
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