花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

リンゴを楽しむ

2019年12月30日 | 
この時期、町の直売所には「リンゴ箱」に入ったたくさんのリンゴが並びます。
リンゴにも9月に収穫する「つがる」などの早生種や
10月に収穫する「ジョナゴールド」「世界一」「紅玉」などの中生種、
そして11月以降に収穫する「ふじ」「王林」などの晩生種があります。
この他にも真夏に収穫できる青リンゴなどそれはたくさんの品種があります。
では今、店頭に並んでいるのは何でしょう。
これは時期的にいって晩生種。「ふじ」や「ぐんま名月」などです。
みかんと違って食べるにはナイフが必要で面倒という人がいますが
「1日1個のリンゴは病気を遠ざける」といいますから
ぜひ美味しく冬場の健康管理に努めてください。
昔、津軽の農業高校がお供え餅の上にみかんではなく
青森県は小玉リンゴを乗せようというメッセージを発信していましたが大賛成。
産地ならではのお供え餅はとてもいいアイデアだと思います。
さてリンゴは生食だけとは限りません。
アップルパイや煮リンゴ(コンポート)など美味しい食べ方がたくさんあります。
子供の頃、芯をくりぬいたリンゴに砂糖やバターを詰めてアルミホイルに包み
石炭ストーブの上で作った焼きリンゴの味は今も忘れられません。
もちろん当時の品種は酸味の強い紅玉(通称、満紅)や
国光(通称 雪の下)。今考えると贅沢な話です。
先日、今年も名農名物の「リンゴジュース」が出来上がりました。
リンゴ農家はどの家でも自家製リンゴでジュースを搾っていますが
名農のジュースは津軽地方の甘いリンゴジュースと違って
紅玉をたくさん使う甘酸っぱいタイプでさっぱりした味が自慢です。
リンゴの話はまだ続きます。
みなさんはビートルズのアップルレーベルをご存知ですか。
あの青いリンゴはグラニースミス。
日本ではあまり栽培されていませんが、海外ではポピュラーな品種。
一度食べましたが、紅玉のように酸っぱくてびっくりしました。
まさにアップルパイにはぴったりの品種というわけです。
長い間、雪に閉ざされる青森。我が家の自慢のリンゴジュースや
アップルパイを持ち寄って県民みんなでその年のNo.1を競う大会を
農業高校が主催して行ったら面白いとは思いませんか。
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みんなで渡れば怖くない

2019年12月30日 | 学校
今でこそ高校生の海外研修は珍しいものではありませんが
今から30年以上も前に積極的に国際交流に務めていた農業高校がありました。
それが名久井農業高校。本校です。
当時はアメリカの農業クラブFFAからの留学生が数年おきにやってきては
半年や1年間のホームステイをしながら名農で勉強していたものです。
今でこそ観光農業の先進地で海外からのお客様がやってくる南部町ですが
平成の大合併前の名川町は外国人が歩いているだけで大騒ぎになってしまう田舎町。
テレビや新聞でも話題となりました。
留学生が初めて来校した頃は遠慮していた名農生も徐々に話しかけるようになり
目に見えて明るく楽しい学校に変わっていきました。
またその後、名久井農業高校独自のアメリカ研修も始まり
毎年、多くの名農生が国際交流に励んでいたのを覚えています。
残念ながらこれらの企画はだいぶ前になくなり、
見学にやってくるアジアからのお客様こそ時々いますが
長期留学生がやってきたり、名農生が海外に出かけることはなくなっていました。
ところが昨年から希望者を募ってアメリカの家庭でホームスティしながら
2週間ほど高校に通い、交流をしてくるプログラムが復活しました。
昨年はフローラのメンバー2名も参加し、貴重な体験をしてきています。
どうやら今年も2月に行われるようで今、学校はその準備に入っています。
また冬休み中に台湾に行く別の企画もあるようで、名農はちょっとした海外ブーム。
一人で海を渡るにはお金と勇気が必要ですが、「みんなで渡れば怖くない」。
最初はそんなノリで構わないので、自分磨きにチャレンジして欲しいものです。
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