花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Starting over

2020年05月07日 | 学校
今日から青森県の県立学校は授業再開となります。
3月は、ほぼ丸々1ケ月間の休校。
4月はスタートできましたが、これまた緊急事態宣言でまもなく休校。
したがって連休前までほとんど勉強できていないのが実情です。
生物、特に植物が教材の農業高校にとって
スタートダッシュの出遅れは大問題なので心配していました。
しかしこのように連休明けに再スタートできるなら上出来。
なぜなら例年、青森県は遅霜があることから
野菜や花の苗を植えるのは連休明けから。
田植えも5月中旬頃がピークです。
今から頑張るとなんとかいつも通りの栽培学習ができそうです。
さて今日から仕切り直し。
再出発する名農には五月晴れの空が広がっています。
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チャレンジ温室

2020年05月07日 | 環境システム科
これは環境システム科が新設された際に建てられたガラス温室。
2段重ねの水耕栽培装置が3セット設置されています。
面白いのはこの3セットがそれぞれ独立していて
養液の濃度や液温、光の波長や照射時間など環境を自由に設定できるところ。
一般的に大きな温室といえども栽培環境の制御装置は1つですが
なぜこの温室は、栽培ベッドごとに独立しているのでしょうか。
実はこの温室、環境システム科の学校設定科目「起業チャレンジ」のために
作られた専用温室なのです。この科目は環境システム科3年生が
3つの仮想農業法人を設立し、1年間水耕野菜の生産販売に取り組むという
全国でも名久井農業高校にしかないユニークな科目です。
簡単にいえば何を栽培しても、どのように販売しても自由。
先生はアドバイザー。すべての決定権は、生徒側にあるのです。
このように独立した制御装置は3社が自由に栽培するためのものなのです。
でも株式会社なので、株主である先生方に対しては責任があり失敗できません。
「農と工のドラマティックな出会い」が環境システム科のキャッチフレーズではありますが
それにしても農業類型と工業類型の生徒が今まで学んできたことを
融合しあって法人経営の成功という大きな課題に挑むという
日本のどこにもない新しい学習に理解を示し、
ユニークで贅沢な温室を作ってくれた青森県に感謝です。
作った当時の名前は「チャレンジ温室」。
生徒はもちろん、農業と工業の先生が力を合わせて
新しい教育にチャレンジしようという思いでネーミングしました。
でも今はその名を知っている人も異動され、誰もこの名で呼んでくれなくなりました。
さて今日から授業再開。チャレンジ温室にも名農生が帰ってきます。
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