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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

どんな未来が

2020年05月25日 | 研究
馴化温室に集っているハンターズ。
この日は来週行う実験の準備を全員でしましたが
暑かったので、みんな半袖を着ています。
春先はどこの学校でもいろいろな行事が集中するもの。
したがって、時間がなく放課後まで活動することも少なくありません。
来週やればいいんじゃないのという人もいるかと思いますが
相手は命のある生き物。適期を逃すわけにはいきません。
彼らだって部活動があるのですが、それでも困ったときはお互い様。
みんな協力して取り組んでくれます。
彼らに頭が下がるのには、理由があります。
今までのフローラやバブルボーイズのメンバーは
数ある課題研究班の中から、この環境班を自ら選択しました。
大活躍している影にはとんでもない努力があることを承知のうえでの志願です。
ところがハンターズは誰一人として自ら志願した人はいません。
なぜなら彼らが研究班を選択した2019年3月時点ではフローラは解散予定。
そんなわけで研究班の選択肢に環境班はなかったのです。
ところが突然の環境班の延命処置。
そのため彼らは急遽、担任の先生によって無理やり?集められたメンバーなのです。
希望もしていない研究班に送り込まれた5名。
びっくりするほど口数の少ない彼らは、いったいどんな気持ちで活動しているのでしょうか。
だからこそ黙々と取り組んでいる姿をみると頭が下がるのです。
我々を導いてくれる女神フローラは、
いったい彼らにどんな未来を用意しているのでしょうか。
卒業までもう10ケ月を切りました。
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焦るぜ

2020年05月25日 | 学校
ここもかつての畜産科の建物。牛舎です。
今は肉牛や乳牛の姿はなく、倉庫になっています。
しかし畜産科が閉科になったその後も、しばらく肉牛は飼育されていました。
おそらく、閉科になっても科目「畜産」の授業があったり
飼育していたのが仔牛で、出荷にはまだ早すぎたためだと思います。
そのためしばらく飼育することになったのですが
畜産科の生徒がいなくなったため、管理をするのは先生方の役目となりました。
当番で土日に出校しては、たった一人で牛への給餌と清掃をしていましたが
多くの先生は植物の栽培体験も大動物の飼育経験はありません。
そのため慣れないとおっかなびっくり。
自分より何倍も大きい何百kgもの牛を前に腰が引けてしまうのです。
しかし牛だってそんなこちらの様子を見て落ち着かないのか、いうことをききません。
時間になると繋がれているスタンチョンをはずし、屋外に出すのですが
時間になっても帰ってきてくれません。呼んでも知らんぷりです。
管理当番は自分一人だけ。これには焦ります。
どうにもならんと困っていたら突然、ぞろぞろと御一行様のお帰り。
完全に主導権は牛が握っていました。
冷や汗ものの管理。またこんな記憶もあります。
飼育されていた肉牛が徐々に出荷され、とうとう最後の一頭が出荷されました。
しばらくたって知ったのですが、最後の黒毛の品質はA5ランク。
最高品質だったそうです。もう飼育管理をしなくても良いという喜びはありますが
完全に畜産科の存在が消えた妙な寂しさもあり、
心からA5ランクを祝えない、なんだか複雑な心境だったのを覚えています。
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