花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Wショック

2020年05月09日 | 学校
名久井農業高校の校門に立っている看板。
ワクワクする入学式でも運動会の案内でもありません。
今年の野菜苗、草花苗が販売中止となったことを告げる悲しい看板です。
当初の計画では5月14日と15日が販売予定日。
たった2日間ですが、周辺市町村から高品質な苗を求めて
たくさんの人がやってくる人気のイベントでした。
そのため、今もあてにしていた人から問い合わせがあるようで
コロナの影響ではありますが、大変申し訳なく思います。
また名農にとってもこれは貴重な対面販売の学習の機会でした。
噂では他の農業高校でも苗販売は自粛するとのこと。
辛いのですが、来年こそは、より良い苗を
皆さんに提供したいと思いますので、ご理解いただければ幸いです。
さてこのようにたいへんな思いをしている農高生ですが
さらにショックなニュースが届きました。
なんと今年の農業クラブ全国大会が中止になったのです。
今年は静岡大会。数年前から準備してきた先生方や生徒の皆さんは
とても悲しい思いをしていると思います。
中止なのか来年度に延期なのかまだよくわかりませんが
今後の行方が気になります。
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ライトマジックショー

2020年05月09日 | 学校
学校の玄関前に置かれている寄せ植え。
確か昨年の秋にハボタンなど秋冬向けの草花を
可愛らしく植栽してくれました。
もう春になったので春花壇用の草花にかわると思いますが
なんとまだ花が咲いているではありませんか。
よく見るとハボタンです。ハボタンはご存知のとおり、アブラナ科の植物。
したがってアブラナ、つまり菜の花やキャベツなどと同じ
低温によって花芽が分化し、昼が長くなってくる(正式には夜が短くなる)と
開花する性質を持っています。このようなタイプの植物を長日植物といいます。
長日植物のハボタンは春になって日が長くなったので咲いちゃったんですね。
まだ花が少ない時期。せっかくだからアブラナ科の花でも鑑賞したいと思います。
さてフローラ結成2年目である2010年ごろ、園芸科学科の女子メンバーと
植物ホルモンのブラシノステロイドの生成を阻害する薬剤を散布すると
明るさを感じやすくなる反応を利用して草花の日長反応を狂わす研究をしていました。
しかし気温なども開花に影響を与えることから、思うような変化は得られず休止。
ところがそれから数年後、また新たな女子メンバーが実験を再開。
今度は短日植物のキクに散布しました。
するとどうでしょう。1週間ほどですが、明らかに開花が遅れたのです。
一般にキクの開花を抑制するには電照栽培を行い、夏を長くする必要があります。
しかし彼女たちの研究は一切電気は不要。薬品で狂わしたのです。
この研究はライトマジックショーと名付けられ、いろいろな大会で発表しました。
フローラが草花班として活躍していた頃の話です。
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