花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

遺構?

2020年05月12日 | 研究
名久井農業高校第2農場の太陽光パネルで南向きに設置されています。
北国青森県は冬至の太陽高度が低いので、パネルに長い影ができます。
影がパネルにかかると発電量が低下するため
このようにパネル間の距離は長くなってしまうのです。
さてここで気づいてほしいのは、パネル間の空き地の中央部が
周囲とちょっと土の色が違うところ。草も少ないように思えます。
実は2017年と2018年、チームフローラフォトニクがメガソーラー農園化計画という
ビジネスプランを考案する際、その実証試験のために
この中央部分でカボチャを育てていたのです。
実験は本物のメガソーラー発電所を想定して不耕起で行われました。
そもそも畑ではないため石だらけのとても硬い土でしたが
移植ベラで直径10cm、深さ20cmぐらい掘って中に肥料を入れ
温室で育てていたカボチャの苗を15株ほど千鳥に植えたのです。
しかし管理はこれだけ。この後、数ヶ月間一切管理せずに放置したのです。
もちろん水かけも除草も整枝もしません。でもカボチャは強いもので
勝手に受粉しては結実するのです。
秋には枯れた葉の中から、直径20cmぐらいのカボチャがゴロゴロ。
一輪車に山盛り採れ、その秋の文化祭で販売したものです。
彼らが卒業してからしばらく経ちますが
まだ彼らの取り組んだ後がうっすらと残っていることに驚きです。
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一大事 !

2020年05月12日 | 学校
これはモミジの木です。
面白いことに枝ではなく幹から葉が出てきました。
この現象を「胴吹き」といいます。
しかし、決して珍しい現象ではなく
胴吹きサクラという言葉もあるぐらい、ときどき目にする光景です。
でも健全に育っていれば、このような現象は起きないといいます。
一般に胴吹きがおきるのは、栄養不足とか水不足。
これらの問題があって光合成が十分に行えずエネルギー不足になった場合、
樹木は何とか光合成をしようと休眠していた幹の芽を目覚めさせ
今まで枝のないところから突然、芽を出したり花を咲かせるのです。
ところがこのモミジは特別管理に問題があったとは思えません。
でも心当たりがひとつあるのです。
それが剪定。昨年、結構強めに剪定されました。
昨年、枝を切られ十分な光合成ができなかったため
胴吹きしたのではないかと考えられます。
モミジにとっての一大事に、なりふり構わず胴吹きする。
コロナで大騒ぎしている今こそ、私たちもモミジをお手本に
柔軟な発想で頑張らなければなりません。
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