花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ツツジ園

2020年05月21日 | 学校
名久井農業高校の前にある町道。
朝は八戸市に出勤する人や名農の向かいにある保育園に
子どもを届ける人たちの自動車で
田舎の割には一時的に交通量は多くなります。
そんな皆さんを癒してくれるのが名農のツツジ。
赤やピンクの花が道路からよく見えるのです。
見頃はこれから。ますます花が咲いてきます。
坂道をのぼって校舎に向かう名農生も
きっと癒されているに違いありません。
さて例年であれば、ちょうど今頃
「環境緑化の日」という行事が行われます。
これはかつて名農が緑化活動日本一を受賞したのを記念して
設けられた記念日で、制定当時は毎年のように
緑化スローガンやポスターを生徒から募集し表彰していました。
さらに有名人を招いた講演会なども行われ
みんなワクワクしながら楽しんだものです。
そして一番の思い出は植樹活動。
毎年1年生が本校の東側斜面にツツジの苗を植えていたのです。
校舎のすぐ裏なのに、最近は行く機会はなくなりましたが
おそらく今でも大きくなったツツジが花を咲かせているはず。
機会を作ってもう一度足を運んでみたいと思います。
今年の環境緑化の日は6月上旬の予定です。
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結実が悪い理由

2020年05月21日 | 研究
植物研究チームであるフローラの流れをくむハンターズ。
環境システム科に移籍しても植物を題材にした研究を継続しています。
活動最終年になる今年、選択した植物はお馴染みの草花サンパチェンス 。
そして研究生であるJr.が選んだのは、これまた毎年お世話になっている
トウモロコシとインゲンマメ 。育てやすいというもあるからです。
しかし欠点もあります。フローラもハンターズもかつて栽培しましたが
トウモロコシの結実率が低く、収量がどうしても少ないデータとなるのです。
なぜならトウモロコシは茎のてっぺんに雄花、そして茎に雌花をつけます。
風に乗って雄花の花粉が雌花につけばすぐ結実するのですが、
なんとトウモロコシは雌雄異熟という厄介な性質をもっています。
したがって花粉ができても、まだ雌花が幼くて自家受粉できないのです。
そこで花粉はもっぱら早くできた別の株の雌花を利用することになります。
これは遺伝的多様性を目指すトウモロコシの生き残り戦略。
農場のように何百本も栽培していると、生育にズレが生じるので
気にしなくても必ずどっかから花粉が来るのでほったらかしでも実はできます。
しかし研究で栽培するのは10株もありません。
そんな理由からいつも飛んで来る花粉が少なく、改善結果が数値に現れないのです。
今年、1年生が栽培するのはたった8株。
雌花ができたら、農場から雄花を摘み取って人工授粉をするか
トウモロコシ畑に鉢をもっていくなどの作戦が必要かもしれません。
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