花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

お疲れ様

2020年05月26日 | 研究
ハンターズが放課後集まって研究活動をしています。
この日は短縮授業だったため、
どうしても時間内に実験が終わらなかったからです。
みんなの協力で実験も終わり、後片付けをしているところですが
右側の机上に飲み物が見えます。
なぜなら5月中旬ともなれば日中の気温は高く
温室の中は30度近く上がります。
Tシャツを着て活動しているとはいえ過酷な環境。
そこで終わったら水分補給をするのです。
幸い馴化温室のすぐそばに名農の自動販売機があるのでとても便利。
この日も温室のイスにみんなで座って一息つきました。
部活動ではなく単なる授業でできたグループなのに
授業の枠を超えて取り組んでいる環境班にあらためて驚きます。
このようにフローラ時代からの伝統が今も継承されています。
さて同じ釜の飯を食ううちにグループがチームに育っていくといいます。
そういえば今年はコロナもあって、みんなで食べる機会がありません。
もしおさまったらお疲れさん会でも開きたいものです。
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ふるさとの夢を見る

2020年05月26日 | 学校
馴化温室脇の大鉢で育てているブルーベリー。
今、白い花が満開です。
初夏になると甘酸っぱい実がなるので
毎年、フローラ時代から頂戴していました。
昨年は猛暑と雨不足で数鉢枯れてショックを受けましたが
春になると枯死したはずの鉢からも葉が出てきました。
いつもながらブルーベリーのたくましさに驚きます。
さてブルーベリーといえば酸性土壌。
pH4〜5ぐらいのかなり酸性化した土を好みます。
私たちの周辺で酸性土壌といえば、空き地や山の土ですが
落ち葉で作る腐葉土でもpH6ぐらいの弱酸性です。
ところがブルーベリーのふるさとである北アメリカやヨーロッパに自生する
針葉樹の枯れ葉は広葉樹よりもpHが低いといいます。
誰だって生まれ育った環境は居心地良いもの。
どうやらブルーベリーが酸性土を好むのは故郷の環境に起因しているようです。
ではなぜこんなところに育つようになったのでしょうか。
このような荒野には、一般の植物はなかなか進出できません。
おそらくブルーベリーやリンゴンベリーなどは、
あえてライバルが少ない厳しい環境に適応し、
生き延びてきたと考えられています。
これから厳しい初夏となります。
朝夕の気温は高くない北国青森といえども
北欧に比べると寝苦しいはず。
せめてもと酸性土に調整された鉢の中で
ブルーベリーはふるさとの夢を見ます。
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