花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

賞味期限切れ

2020年05月19日 | 研究
ハンターズは先日、地元の新聞社2社から今年度最初の取材を受けました。
なぜなら3月始めに全国規模の大きなサイエンスコンクールで
なんと内閣総理大臣賞を受賞していたのです。
もちろんフローラ時代から継続してきた環境研究が認められたもの。
今までも白いりんごやサクラソウ保全研究などで
部門最高賞を受賞したことは何度かありましたが
今回のように全国12万件中のトップになったのは初めてです。
受賞の知らせを聞いたときは喜びよりも驚きの方が先でした。
授賞式はホテルオークラ。全員参加するぞと楽しみにしていたところ
コロナによる突然の中止のお知らせ。これにはがっかりです。
しかしせっかくの最高賞なので、主催者が学校に出向くので
学校で授与式をしましょうと提案されましたが感染はみるみる拡大。
東京からこちらに来ることもできなくなりました。
それではしかたないと今度は主催者が大きなトロフィーを送ってくれましたが
到着したのは名農が2度目の休校に入った頃。
結局、トロフィーはゴールデンウィーク明けまで手にすることはできませんでした。
そんなこんなでやっと取材が来たのに、今ひとつメンバーはうかない顔。
決してマスクをしているからではありません。
おそらく、いくら総理大臣賞といえども、
2ケ月半も経つと感動の賞味期限が切れてしまったのではないでしょうか。
罪なコロナです。
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麦秋

2020年05月19日 | 研究
ここは馴化温室脇の空き地。
よく見ると何やら古代文明の遺跡のような不思議なものが
地面からいくつも顔を出しています。
実はこれ、ハンターズがちょうど昨年の今頃に作った三和土なのです。
三和土は土に砂、そして消石灰を混ぜて水で練って作るため
白色になりますが、奥の方にあるのはちょっと灰色です。
こちらは消石灰の代わりに草木灰を使って作ったもの。
だから文字通り、灰色なのです。
足で蹴ってみてもそう簡単には壊れません。
風雨にもあい、なおかつ雪の下で越冬もしました。
コンクートではありませんが、なかなかの耐久性です。
さて、もうひとつ不思議なものが写っています。
それが背の高い植物。名農生に尋ねてみるとみんな雑草だといいます。
確かに牧草のオーチャードグラスやイタリアンライグラスのような
色合いで、草原に生えている雑草のように見えますが違います。
これはライ麦。これもハンターズが実験のため植えたものですが
なんと昨年植えた株のこぼれタネでいつの間にか立派に育っています。
よく見るともう穂が出ています。
イネも麦も育てていない名農で、麦が見れるとは珍百景。
まさに麦秋です。




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