花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

皆さんのおかげです

2020年06月11日 | 学校
5月連休明けごろに満開となっていたリンゴの花。
1ケ月経った今、ピンポン玉の半分ぐらいの実がついています。
リンゴは代表的な他家受粉植物。
自分ではなく別の品種の花粉で受粉する特性があります。
もちろん遺伝的多様性を維持するための戦略。
リンゴ園にたくさんの品種が育てられているのは、こんな理由もあるのです。
ところで皆さんはビャクシンという常緑の樹木をご存知ですか。
イブキとも呼ばれる庭木です。
しかしリンゴや梨園の周辺にこの木を植えることはご法度。
よく新型コロナウィルスの中間宿主が
コウモリだとかセンザンコウだとか話題になりますが
ビャクシンがリンゴなどに発生する赤星病の中間宿主になるからです。
そのため栽培禁止令を出している産地もあるぐらいです。
美味しいリンゴはこのように周囲のサポートによって支えられているのです。
さてハンターズは全国規模のコンクールで内閣総理大臣賞を受賞しました。
この栄誉はハンターズだけではなく、長年環境研究に取り組んできた
兄貴分、姉貴分であるフローラやバブルボーイズに対しても贈られたもの。
たくさんの先輩方の活動があってこその受賞です。
明日、環境班の末っ子であるハンターズは
この受賞報告のため、全員で青森県庁に出向きます。

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小花の集団

2020年06月11日 | 環境システム科
環境システム科が誇る大型水耕温室。
ここで栽培されているのが行者ニンニク。
施設園芸班の研究チームが企業と連携して共同研究しているものです。
さすがは水耕栽培のプロ集団。管理が上手なので立派に育っています。
よくみると右側に白い花が咲いているのがわかります。
この白い小花の集団がユリ科の特徴。
ネギだってニラだってみんな同じような花を咲かせます。
しかし花は食べるところではないため
一般には花の咲く前に出荷されます。
逆に花が咲くと「薹が立つ」といって出荷できなくなってしまいます。
「薹が立つ」という言葉は結婚適齢期がすぎた女性を
指す言葉としてかつて使われました。
調べてみると薹が立つといわれる年齢はなんと19歳。
20歳になるともう年増と呼ばれたそうです。
今は結婚適齢期という言葉自体、死語になりつつあり
人に対する「薹が立つ」という使い方はなくなるかと思いますが
野菜の世界では今も現役の用語。
人には嫌なイメージを思い起こさせてしまう言葉ですが
残念ながら農業においては、なくなることはないようです。
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