花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

現代アートはオープンエア

2020年06月26日 | 研究
温室脇の空き地でまたまたトウモロコシを育て始めたハンターズ。
不思議なことに、少しへこんだ穴に植え付けられました。
それ以上に目を引くのは、穴の脇に設置されたブーメラン。
教科書にも載っていないし、どこの園芸店も扱っていません。
つまりこれはハンターズの自作なのです。
コンクリート製に見えますが、これは三和土(たたき)でできています。
中には肥料が入っていて、雨に当たることで
徐々に土に栄養分が染み込んでトウモロコシの成長を支えるのです。
形がみんな同じでないのは作者が違うから。
丁寧に時間をかけて作る人、荒っぽくダイナミックに作る人など様々です。
白いのは陶芸のように練った三和土を盛り上げて成形したもの。
黒っぽいのは土に掘った型に流し込んで成型したもの。
いずれも一品ものの現代アートなので
それぞれ作品名をつけてもいいぐらいの出来です。
箱根の彫刻の森美術館のように
現代アートは屋外展示が不思議に似合います。
でも空き地なじゃく、ちゃんと畑で栽培したらと思うかもしれませんが
畑には昨年投入した肥料が結構残っているもの。
肥料の有無による生育差を見たいので
あえて畑になったことのない温室脇の空き地を選んだのです。
トウモロコシは肥料が大好き。
まもなくその差は姿にあらわれるはずです。
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氷河期時代の生き残り

2020年06月26日 | 学校
ご覧ください。
マッチ棒の頭ぐらいの小さな緑の実が
まるでブドウのように実っています。
これはリンゴンベリー。日本語ではコケモモといいます。
高木ではなく地面を覆うように増えることから「苔」と
木の実を表す「モモ」から付けられた名前だといわれています。
日本では高山に自生しているようで
なんとライチョウやナキウサギの好物だというから驚きです。
ライチョウやナキウサギはかつての氷河期を生き抜いてきた動物。
したがってコケモモも氷河期時代の生き残りだといわれています。
そんなリンゴンベリーを北国青森とはいえ
真夏には30度を遥かに超える平地で育てているのですから
おそらく辛い思いをしているのではないでしょうか。
昨年はほんの少ししか実らなかったリンゴンベリー。
今年は期待したいものです。
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