花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

サクランボ戦争

2020年06月21日 | 学校
先週末、サクランボの初物がとうとう収穫されました。
名農に勤務されている職員の皆さんも学んでいる名農生も
「名農でよかった」と心から実感する季節がやってきました。
今年はいつもより平均で30%ほど収量が少ないといわれ心配していましたが、
なんとか第1回目の校内販売が無事放課後に行われました。
ご覧ください。販売される玄関に並んでいるのはなんと名農生。
特に女子は大好きなようで、噂を聞きつけては長蛇の列となりました。
サクランボは痛みやすいうえ、収穫に手間がかかります。
そのため大量販売できず、販売日はこのように売り場は戦場となるのです。
もちろん先生といえども特別な優遇はありません。
たくさんの名農生に果敢に挑まなければならないのです。
まさに仁義なき戦いです。
またサクランボは雨に当たると果実が割れてしまうデリケートな果物。
南部町も梅雨入りしているので適期に急いで収穫する必要があります。
したがって収穫する農場の先生方や収穫実習する名農生も必死。
つまり生産現場も販売場所も戦争状態となっています。
今年も初夏の味覚を楽しめるのはたくさんの皆さんのおかげ。
感謝しながらいただきましょう。
さて先日、青森県教育長さんに内閣総理大臣賞受賞の
報告をしてきたハンターズ。教育委員会のホームページ
紹介されています。期間限定なのでぜひご覧ください。
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至福の季節

2020年06月21日 | 学校
先日、名農の職員室にサクランボが並びました。
今年の初物。先生方に試食として振る舞われたのです。
左の白っぽいのが「香夏錦」、右の濃い赤が「ジャボレー」。
香夏錦は古い品種である「高砂」と「佐藤錦」の交雑種です。
ジャボレーも実生から選抜育種された品種ですが、
その地はフランス。それも1822年頃といいますから
今から200年も前から食べられてきた古い品種なのです。
試食してみるとジャボレーは果汁が多く美味しいのですが
「佐藤錦」に比べると、ちょっと風味に欠けます。
でもこれは品種特性。しかたありません。
ところで皆さんが大好きな佐藤錦はもちろん山形生まれ。
大正11年にサクランボ農家の佐藤さんが育種した品種で
なんと山形県の70%以上が佐藤錦を栽培しています。
しかし欠点もあります。それは収穫適期が短いうえ日持ちしないこと。
したがって日本一の産地である山形県では
あまりにも佐藤錦を多く栽培しているので、
適期のうちに収穫できない場合もよくあるそうです。
贈り物にしたいけれど、なかなかできないのはこの欠点のせいです。
佐藤錦の味を持った日持ちの良いサクランボの新品種の育成が望まれます。
とはいえサクランボは産地ならではの初夏の味。
佐藤錦が並ぶまで様々な品種の味を楽しむことにしましょう。
ところで青森県の新品種「ジュノハート」が今年から全国販売されます。
価格は一粒なんと500円。とても手が出ません。
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