花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

再販希望

2020年06月23日 | 研究
Jr.の始めた研究です。
大きな鉢を10個用意して中に土を充填しています。
植物を植えている鉢もあれば、まったく植えていない土だけのものもあります。
とはいっても農業研究のため、そこで植物を育てるのは間違いないようです。
さて鉢の真ん中に何か差し込まれ、それにチューブがついています。
そして差し込まれた部分の地面が黒く濡れているのが分かります。
この不思議なチューブは、自動灌水装置。家を留守にする際に
人に変わって機械が自動的に水やりしてくれる優れものです。
どうやらJr.はこの装置を使って、決められた時間に
決められた量だけ10鉢一斉に灌水しようと決めたようです。
もちろんこのような機械を操作するのはハンターズ。
彼女たちの希望にそって設定してくれました。
こんな装置、見たことない。
Jr.はもちろん、設置したハンターズにとっても初めて使う装置。
みんな興味津々でした。
もっとあれば管理作業が楽になるのに。
フローラ時代から何十鉢も暑い温室で植物を育ててきた環境班にとって
確かに便利なアイテムですが、残念ながら現在は製造中止。
欲しくても手に入らないのです。
確かパナソニック製。実験に役立つので、ぜひまた販売して欲しいものです。
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ハンターズJr.

2020年06月23日 | 研究
馴化温室で何やら活動しています。
それも実習服ではなく、体育の際に着用する運動着です。
実は実験を開始する1年生女子のJr.をサポートしようとハンターズが駆けつけたのです。
課題研究の授業がまだないため、1年生たちが活動できるのは放課後。
したがってみんな着替えやすい運動着で来ているのです。
やる気のある1年生に研究と発表の場を提供しようという人材育成プロジェクトは
フローラが始めたものですが、毎年行っているわけではありません。
確かフローラ結成の翌年の2010年、フローラの実験的呼びかけにこたえて
集まった3名の園芸科学科女子がJr.の始まりです。
まったく初心者の彼女たちでしたが、好奇心旺盛でなんでもチャレンジ。
その結果、秋に行われた国立極地研究所の研究提案コンテストに採用されました。
まさに絵に描いたようなビギナーズラックです。
嬉しいことに彼女たちは翌年フローラに入ることになりましたが
2年生にまもなく進級という2011年3月に東日本大震災に遭遇。
そこでフローラの先輩の呼びかけに応じて予定していた草花研究をすべて休止し
先輩とともにサクラソウ救出とマイクロバブルを使った除塩活動を始めます。
もちろん活動をぐんぐん引っ張っていったのは当時の3年生女子たち。
行動力もあり頼もしい3年生でしたが、そんな彼女たちもまもなく卒業。
フローラはこれらの活動が認められ翌年2012年のストックホルム青少年水大賞で
発表することになりましたが、3年生が卒業してしまったので
残されたJr.だったメンバーたちが担当しました。
このように初代Jr.は大活躍し、人材育成プロジェクトは大成功で終了となりました。
フローラが次にJr.を募集したのはなんとその3〜4年後になります。
新学科の環境システム科に移籍したため、学科を盛り上げようと再開したのです。
環境システム科になってからはほぼ毎年募集していますが
フローラの後継者のハンターズも予定では延命措置も終わり、今年度で解散。
最後だから無理しなくていいんじゃないかという気持ちもありますが
逆に最後だからこそ、その遺伝子を残そうと今年も募集しました。
老体に鞭を打って活動の楽しさを全力でJr.に伝える環境班です。
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