花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

南部細ねぎ

2020年06月04日 | 環境システム科
先月、ビニールハウスに消石灰をまいて土壌を中和していた環境システム科。
先日行ってみるとなんだか作物が植えられています。
よく見るとトマトのようです。ハウスの梁の部分に
金属の長い棒を渡す作業を一人の男子が行っていましたが
この後、おそらくトマトを支える工夫をするのかもしれません。
またとんでもなく細いネギも植えられています。
聞いてみるとなんと噂の「南部太ネギ」。
名農の生物生産科野菜班が絶滅しかけていた在来種を
数年かけて復活させた太く甘いネギで
TOKIOがテレビのダッシュ村で取り組みを紹介してくれた南部町名物です。
それにしても細いネギ。これがあんなに太くなるのかと驚いていると
太い良い苗はちゃんと本家である野菜班が使い、これはその余り物なのだそうです。
そんなことで環境システム科のネギの太さはあまり期待できそうにもありません。
またハウスの隣の露地にはサツマイモの「安納芋」が植えられていました。
昨年はハウスの中で栽培されたため、肥大期に水分不足となり
なんとまん丸の不思議な形になってしまったため
今年は露地植えにしたようです。
露地は雨が降るので乾燥の心配はありませんが
気温や害虫、さらに不気味な獣害の恐れもあります。
収穫の秋はまだまだ先ですが、今年こそ立派に実ってほしいものです。
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親はなくても子は育つ

2020年06月04日 | 研究
ハンターズの本拠地である馴化温室の北側に
設置された大きなプラスチック鉢。
今年もフキが元気に葉を広げています。
このフキは数年前、フローラのメンバーが
フキの遮光栽培を行うため栽培していたもの。
今も地際に遮光に用いた籾殻やオガクズが見えます。
遮光するとアクの元であるシュウ酸が減少し、生食できるかもしれない。
たった一人でチャレンジした彼は2年かかって成功。
洗ってスライスした生のフキをドレッシングで食べさせていただきましたが
シャキシャキとした食感はウドのような風味で絶品でした。
ではこれ、なんという名前のフキでしょう?
答えは北海道が産地のラワンフキ。
秋田フキの仲間で日本で一番大きくなるといわれているものです。
残念ながら鉢育ちのうえ、無肥料なので
人の背丈よりも大きくなる本来の特徴は発揮できないようです。
親となって管理していたメンバーが卒業してからしばらく経ちます。
誰も面倒を見ていないのに毎年立派な葉を出してくれます。
露地に植えて肥料を施したらどんなに大きくなるのでしょう。
なんだか試してみたくなります。

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