花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

同級生なのに先輩

2021年11月04日 | 研究
フローラハンターズの4名がある同じ大会出場のため発表練習の準備を始めました。
4人は環境システム科の2年生、つまり同級生ですが
この大会に限っては先輩後輩となります。
なぜなら立って練習している女子ペアは昨年のJr.時代にこの大会に出場。
しかし座って練習している男女ペアは今年が初出場なのです。
芸能界ではありませんが、1日でも早くデビューした方が先輩。
たとえ1度でも経験があるかないかは大きな違いです。
迷わず立ち上がってすぐ練習する経験者ペア、
まだどうすれば良いか分からずもたついている初心者ペア。
経験が練習風景にもあらわれています。
さて先代のチームフローラフォトニクスでは毎年、
大会に初めて出場する2年生の練習を3年生が面倒みるという習慣がありました。
これを斜めの関係といいます。教育では先生が指導する縦の関係よりも
兄や姉に教えてもらう方が時には効果的だとよくいわれます。
憧れの先輩から教えてもらう。フローラは心を育むにはもってこいの
活動スタイルをもっていたようです。放課後、土肥実験室で練習する風景は
研究班の秋の風物詩で、そんな姿を見るのが大好きでした。
ところが現在のフローラハンターズは先輩も後輩もいないひとりっ子。
したがって指導してくれる頼りになる先輩がいないのです。
そんなハンターズなので、Jr.時代に発表したことのある女子ペアは、
同期でありながら頼もしい先輩。
わずかな経験を思い出しながら仲間に伝えています。
コメント

相棒

2021年11月04日 | 研究
馴化温室脇のブルーベリー。どんどん葉が赤くなってきました。
なぜならブルーベリーはドウダンツツジの仲間。
もしかしたらブルーベリーの垣根というのも存在するかもしれません。
しかし不思議なことに左のブルーベリーは紅葉していますが
右はそれほどでもありません。
ブルーベリーは実つきを良くするために数種類混植します。
おそらく種類の違いで紅葉の進み具合が違うのだと思われます。
ところでコンパニオンプランツというものをご存知ですか。
違う種類の植物をそばに植えることで、お互いの生育を促進させたり
病害虫を抑えてくれる間柄にある仲良し植物、つまり相棒をいいます。
大根やカブなどとマリーゴールド、
キュウリとネギなどはよく知られています。
マリーゴールドもネギも独特の匂いがあります。
ほとんどの場合はこの揮発成分で虫を寄せ付けないのです。
ではブルーベリーと相性の良い植物はなんでしょう。
調べてみるとミントがあげられています。
ハーブ系は繁茂するので土壌水分を保持してくれ
やはり匂いで害虫を寄せ付けないからだそうです。
しかしブルーベリーは酸性土が大好きですが、ミントは嫌い。
果たして一緒に植えてうまく育つのでしょうか。
性格の不一致でお別れしますなんてことになったら困ります。
今度試してみましょうか。
さて昨日、NHKで全国のボランティアに取り組む高校生を紹介する
番組がありました。フローラハンターズは県外の方との接触が禁止されていたので
取材のオファーがありましたが、お断りせざるをえませんでした。
しかしテレビでは一瞬ですがトレジャーハンターズの活動を
フローラハンターズが紹介している場面を使ってくださいました。
自分たちにしかわからない登場に笑いです。
コメント

思い込みを修正

2021年11月04日 | 研究
初雪が降ってもおかしくないこの時期に
野生種に近い白い実をつけるイチゴが開花しました。
放っておいたところ、このように実が大きくなってきました。
もしかしたら小春日和を利用して
ハチなどの昆虫が受粉してくれたかもしれません。
野生種のたくましさにはいつも驚きます。
さて先ほどイチゴの実と表現しましたが
私たちが食べているところは果実ではありません。
雌しべの基部である花托(かたく)が肥大したものです。
じゃあイチゴの実はどこでしょう。
それはタネだと思っているところ。
あの小さな粒々が1個の果実です。
ではタネはどこにあるのでしょう。
それはもちろん果実の中。
まるでマトリョーシカのように粒々の中に入っています。
赤い実が果実だと記憶していた人は
ひとつずつ部位がずれてくるため
思い込みを修正しなければなりません。ややこしい話です。
名久井岳にも、里にも雪が降りました。
果たして食べられるほどの大きさになるのでしょうか。
コメント