花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

簗場さん

2021年11月12日 | 学校
晩秋の名久井岳と馬淵川です。
それにしてもこの川にかかる橋は何メートルあるのでしょう。
長い橋です。まあそれだけ馬淵川の川幅が広いという証です。
さてよく見ると川の中央部に川を横切るような線が見えます。
これは魚を獲る簗。梁漁とは川の中に足場を組み
木や竹で、すのこ状の台の梁(やな)という構造物を作り
泳いできた魚を捕獲する古い漁法です。
ここで獲るのは遡上してくるサケ。簗の左側には
「さけます増殖漁協」の建物があり、そこで卵から稚魚まで育て
地元の子供たちの手によって放流されています。
北海道では水温が高くサケが帰ってこないと大問題になっていますが
南部町はどうなのでしょう。そういえば今年はまだ
遡上しているニュースを耳にしていません。ちょっと心配です。
さて名久井農業高校にはときどき「簗場」さんという名字の
生徒や職員がいます。もちろん簗漁をする場所というのが
この名の由来だといわれています。
では全国で簗場さんが一番多い県はどこかわかりますか。
それは青森県と岩手県。想像ですが馬淵川や奥入瀬川など
大きな川のある周辺地域にいらっしゃるのかもしれません。
皆さんの周りには簗場さんはいらっしゃますか?
それはともあれ、このところ中洲が極端に大きくなっています。
川底が浅くなると氾濫しやすくなるはず。
サケ同様、こちらもちょっと気になります。
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集合住宅

2021年11月12日 | 環境システム科
先日ご紹介した植物栽培キットが何段にも重なっています。
まるで集合住宅を見ているかのようで楽しくなります。
2009年、草花に人工光を照射するとどうなるのかという
研究活動をスタートさせた男子だらけのチームフローラフォトニクス。
最初に対象とした植物は草花のナデシコとストックでした。
2010年、今度は2代目の女子たちが草花の他にレタスを使った研究に着手。
赤色と青色という波長によって生育や機能性成分の含有量が
どのように変化するのかを探り発表します。
ところがレタスを使った研究はすでに研究が進んでいて
びっくりする発見はありませんでした。
しかし彼女たちは秋の京都大学で開催されたコンテストの
決勝審査に招待されます。それはなぜでしょう。
実は彼女たちは家庭でアクアリウムのように容器内でレタスを栽培し
食べるだけでなく鑑賞して楽しもうという切り口で攻めたのです。
レタスはたくさんの種類があります。
さらに光によって機能性成分量や味が違ってくることから
個人が求める効能やその日の気分で選べるサラダバーを
京都の町屋を改造したカフェテリアの中に作ろうと提案もします。
町家はともかく、店内に植物工場を設けるアイデアは
もう現実となっていますが、当時は珍しく
秋の京都で絶賛されたのを覚えています。
ここにある植物栽培キットを見ると
光によって様々な反応を見せる植物が面白くて
夢中になって研究に励んでいた当時のフローラメンバーが思い出されます。
さて今日は課題研究。ある大会のZoom接続テストが行われます。
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