花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

中身より見た目

2021年11月17日 | 園芸科学科
名久井農業高校の第1農場。奥に名久井岳が見えます。
ここはリンゴ畑。木と木の間に白っぽいシートが敷かれています。
これは反射シート。当たり前ですが、お日様は果実より上にあるため
下の部分はどうしても日陰になり、色づきが悪くなります。
そこで光を反射させ、きれいな赤に着色させるために
シルバーのシートを敷くのです。広大な果樹園に設置するのはもちろん、
シートの本数も相当な数なので保管もたいへんではないでしょうか。
さて20年ぐらい前の昔話をひとつ。
リンゴは袋を被せてきれいな赤色にする有袋栽培より
光をたくさん浴びた無袋栽培の方が美味しいのはご存知だと思います。
また無袋栽培は気の遠くなる数の果実1個1個に
袋をかける手間がとコストが不要なので農家も大助かりです。
しかし当時は無袋栽培がまだ多くの方に認知されていないため
理解してもらおうと、生徒と東京でアンケートをしたことがあります。
するとびっくり。美味しいけどちょっと赤黒い無袋リンゴと
味はちょっと落ちるがきれいな赤い有袋リンゴのどちらが好きかという
問いに対して返ってきた答えのほとんどが後者。
リンゴは味より色と答えたのです。
東京ではリンゴは高級品。贈答用として利用されることが多く
見た目重視と考えていたようです。
おやつがリンゴという青森県のリンゴ農家とは真逆の答え。
想定外の答えに複雑な顔をしていた生徒の顔を今も覚えています。
20年経ちサンふじという言葉も認知されてきた令和の今、
同じ問いをしたらどんな答えが返ってくるのでしょう。
ちょっと興味あります。
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ズバリ言うわよ

2021年11月17日 | 研究
ここにあるのは質疑応答の記録。
フローラハンターズが初めて学会主催のオンライン発表会に
出場した際、チャットでの質疑応答が行われました。
PC上に記録されたそのやり取りを印刷したものがこれです。
今月は書類審査ではなく、ガチンコ勝負の発表審査会に
フローラハンターズの3チームが出場します。
もちろんどの大会も質疑応答の時間があります。
相変わらずあがり症の名農生。なんとか対策しなければなりません。
そんな時に役立つのがこの記録。
これから戦いに挑むメンバーにとっては貴重なお宝です。
環境班は先代のチームフローラフォトニクス時代から
学会主催の発表会に必ず参加していました。
実はこれには深い理由があります。
チームが参加する学会の発表会は8月、9月、3月。
そしてチームが本気で挑む全国規模のコンクールは11月から冬にかけて。
発表内容はもちろんですが、質疑応答が大きくイメージを左右する大会ばかりです。
そうです。ズバリいうとフローラは長年、
学会発表をコンクールのための貴重な練習の場としているのです。
どんな質問が出るのかおよそ想像できるのは、大きな力となります。
それ以上に重要なのが度胸作り。元気な女子が多かった園芸科学科から
物静かで真面目なメンバーが多い環境システム科に移籍した時から、
引っ込み思案という名農生の悪い傾向がより顕著になったからです。
今年のメンバーは9月に2度も学会主催の発表会に出場しているので
少しは心に余裕があるはずだと思いたいのですが、やはり伝統は引き継がれています。
逃げ出してしまいそうな心を必死で奮い起こして欲しいものです。
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