花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

We are REDS

2021年11月23日 | 環境システム科
ここは環境システム科が誇る植物育苗室。
別の大型水耕温室には温度を設定できる棚状の育苗装置が備えられていますが
ここは小さな個室ながら部屋全体が育苗室なので使いやすいと評判です。
さらにご覧のように光の波長も自由に制御できます。
そんなことで学校設定科目「起業チャレンジ」だけではなく
課題研究でも利用されている人気の小部屋なのです。
現在はフローラハンターズと同じ環境システム科の
養液栽培研究班がイチゴの育苗に利用しているようです。
そこに突然現れたのはフローラハンターズ。
彼は本拠地の馴化温室でトマトの実験を始めましたが、
ここでも行おうと部屋の片隅に栽培装置を持ち込んだのです。
この場所は温度も光も制御されているまさに植物工場。
つまりここで育ったトマトを基準にして
馴化温室で栽培しているトマトと比較するのが目的です。
それにしてもピンクががった赤い光が鮮やか。
イチゴもトマトも光合成がどんどん進みそうです。
さて今日は彼らが考案した新しい水耕栽培技術を
科学技術のアイデアコンテストで披露します。
大会はオンライン。この実験室にPCを持ち込んで行う予定です。
どんな評価を受けるのか楽しみです。
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園芸科学科フローラの功績 1

2021年11月23日 | 園芸科学科
園芸科学科の閉科式に伴い、
草花班だった頃のフローラの活動を紹介してきましたが今日で最終回。
そこで園芸科学科時代のフローラが残した功績について紹介します。
これはポスター発表をしている2011年の女子メンバー。
発表している内容はマイクロバブルによる除塩研究です。
東日本大震災がショックだったメンバーは、
サクラソウの救出と同時進行で除塩研究に取り組みます。
するとマイクロバブルが効率よく除塩できるという思いがけない成果を手にし
青森県八戸市沿岸の保育園や岩手県山田町で除塩活動に取り組みました。
専門家ならもっといいアイデアがあるかもしれない。
そう思ったフローラは、その年の土壌肥料学会で成果を披露します。
これがさらに発展して青少年水大賞に応募することになるのですが
ここで取り上げたい功績は、そこではありません。
功績は、このポスター発表という文化を名農にもたらしたことです。
当時、高校ではSSHでしか行っていなかった発表スタイルを
名農に持ち込んだフローラ。それに応えて農業クラブも
翌年から校内でポスター発表会を企画します。
その後、ポスター発表は生徒の力を育てるという噂が広がり
他校から見学者が来校。今では県内の全農業高校で
ポスター発表会が行われるようになりました。
これが園芸科学科時代のフローラの功績のひとつ。
元気で怖いもの知らずの女子メンバーのおかげです。
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園芸科学科フローラの功績 2

2021年11月23日 | 園芸科学科
子供たちにインタビューしているのは園芸科学科時代のフローラ。
名農には現在、地元の小中学生対象に開催している
食と環境のコンクール「アグリチャレンジ」というイベントがあります。
実はこのイベントを初めて企画実現させたのがフローラたちなのです。
秋になると全国各地のコンクールに参加しては楽しんでいた当時の彼ら。
この楽しさを地元の子供たちに伝えたいと考え、
当時の校長先生の後押しもあって、すべて一任され立ち上げました。
小中学校への案内文書の発送、作品の受付と整理、授賞式の進行と運営、
さらに副賞の調達配布まですべてメンバーが行いました。
確か最初は副賞にかかるお金さえも
フローラがいただいた賞金を当てていたのですからびっくりです。
また現在はなくなってしまいましたが
「アグリサイエンス」というイベントも行っていました。
これは中学生なら何年生も参加できるという農学実験に特化した体験入学。
たくさんの先生方にお願いし、野菜、果樹、加工、環境、風力発電コンペなどの
体験学習を通して子供たちに丸一日農学の魅力を知ってもらうという企画でした。
こちらの文書案内、受付、案内、受講証の製作、開閉会式の運営なども
すべて園芸科学科のフローラが担当。遠くは岩手県や青森市の中学生も
参加するなど、みんなで楽しく名農を盛り上げたものです。
アグリチャレンジ、アグリサイエンスという有意義な教育イベントを
高校生が企画運営するというユニークな取り組みが評価され
のちに教育の甲子園と呼ばれる時事通信社の教育奨励賞を受賞。
受賞された他県の校長先生と肩を並べて
フローラの代表が東京で行われた表彰式に出席しました。
これらすべて園芸科学科時代のフローラが生み出した教育遺産なのです。
昨日、無事閉科式を終えた園芸科学科。
残り数ヶ月ですが、最後まで名農を牽引してくれるはずです。
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