花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

継承者は文武両道

2023年06月15日 | 研究
たくさんの水槽でさまざまな水草を育てている男子メンバー。
FLORA HUNTERS AQUAの代表も務めています。
先週、そのひとつが収穫されました。でも食べるわけではありません。
彼の目的は肥料にすること。国際紛争やエネルギーのコスト上昇などによる
肥料の高騰で世界の農家が困っているからです。
昔、日本ではよく藻刈りが行われ肥料にされたそうですが
今はめっきり少なくなったようです。
水草は余分な栄養分を吸収するとともに
温暖化の原因にもなっている二酸化炭素も吸収します。
現在、海藻を用いた温暖化対策が行われていますが
海藻だと肥料にすると塩分が気になります。
そこで彼は淡水の水草を栽培して、どんな水草が浄化に適するのか
どのような肥料になるのかを明らかにしようとしています。
いにしえの先人の知恵に目を向ける。TEAM AQUAは
先輩Treasure HuntersやFLORA HUNTERSの伝統を継承しています。
なお彼は名農野球部員。それもなんとピッチャー。
来月になると夏の甲子園を目指す県大会が始まります。
さらに来週の農業クラブ県大会の情報処理競技にも出場するとのことで大忙しです。
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ピットスタッフ

2023年06月15日 | 研究
7名のフローラメンバーのうち、1名がほぼ実験終了を迎えた日、
最後のレーサーがやっとレースに参戦することになりました。
今年のメンバーの中で最も大掛かりなマシンを4台も作成した彼。
お疲れ様でした。やっとコースを走ることができます。
さてこれは先週金曜日の放課後。設置に時間がかかる彼の実験は
絶対に課題研究の中では終わらないため、
最初から放課後に1人で行うことに決めていました。
するとどうでしょう。温室に行ってみると仲間の2人が
ピットスタッフとなって駆けつけているではありませんか。
見ると濃縮する富栄養化水をマシンに注いでいます。
まるでレーシングカーに給油しているかのようです。
仲間がこのような準備作業をしてくれると
ハンドルを握る彼は、最後のメインテナンスに集中できるので
本当に助かります。さあスタンバイOK。シグナルは青です。
2人に見守られながら、彼は恐る恐る装置のスイッチをオン。
すると静かに駆動音をたてながら動き出します。
嬉しいことにマシンは順調。これには2人も感激です。
ただし1ヶ月の耐久レース。マシンにトラブルはつきものです。
部活動の帰りに毎日温室に顔を出す任務が始まりました。
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