一昨年からFLORAが取り組んでいるグレーウォーター再利用の取り組み。
いよいよ最終章を迎えました。私たちの生活に伴って排出される
排泄物などの下水をブラックウォーター、それに対して
炊事や入浴など家庭生活に伴うって排水をグレーウォーターといいます。
またオランダの団体では農産物を生産する際に使用された肥料などを含むため
排出する際、一定基準まで希釈しなければならない排水とも定義しています。
ただブラックウォーターと違い、危険な雑菌を含んでいないため
浄化処理され、トイレなどに再利用されています。
ここ数年、乾燥地の途上国の農業問題対策に取り組んでいるFLORAは、
このグレーウォーターを貴重な水資源として栽培に活用する研究をしています。
簡単にいえば貝殻を焼いた焼成カルシウムでまず除菌し、
pHが中性に戻ったら炭や鉱物などでナトリウムなどを浄化するアイデアです。
かつて先輩は、除菌浄化しても含んでいる窒素分が大幅に減少しないことから
栄養を含んだ貴重な水として使えるのではという期待を残して卒業されました。
そこで再度、実験結果を確認しながら、宿題である栽培に取り組んでいます。
右が散布したもの。あきらかに肥料効果が見られます。
栽培しているのは野菜ではなく、砂漠の緑化に用いる牧草。
樹木より早く土壌を被覆すると同時に、家畜の餌になることから
近年注目されています。先輩の出した宿題を今FLORAが答えを出すところです。