花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

最高の贅沢

2023年06月16日 | 環境システム科
久しぶりに環境システム科の学校設定科目
「起業チャレンジ」専用水耕栽培温室に行ってきました。
この授業は環境システム科3年が3つの模擬法人に分かれて
売り上げを競う全国に名農にしかないユニークな科目です。
温室はご覧のとおり、2段式の水耕ベッドが3セット用意されています。
驚くのは、それぞれのベッドは液肥からライトの波長まで独立して制御できること。
普通はこの程度の小規模温室ではあれば制御システムはひとつで十分なのに
トリプルコントロールシステムを採用。
3社のためとはいうものの、なんという贅沢でしょう。
こちらも全国にひとつしかない設備だと思われます。
経営を左右するのは野菜の選択、栽培法、販売法、サービス、コストなど
いろいろなファクターがあります。勝利は、みんなの知恵と技術で
それらを課題をクリアーした先にあります。かつて一番面白いけれど、
一番辛い授業と先輩がよく話していた学校設定科目。
チェレンジャーたちのレースが始まりました。
今日は課題研究。ミーティングが開かれる予定です。
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雨音はショパンの調べ

2023年06月16日 | 研究
冨栄養化水を濃縮する2種類の自作マシンが動いてます。
これは「白川号」。2段重ねの茅葺屋根に
少しずつ冨栄養化水をかけ流しています。
屋根をつたわって下の容器内に
ゆっくりと滴り落ちますが、これが24時間循環されます。
太陽が出てくると気温がグッと上がってくるので
このローテーションの途中で水がどんどん蒸発するはず。
主任研究員の彼は、冨栄養化水が自然の力で濃縮され
液肥に使えるぐらいの濃度になって欲しいと期待しています。
化学肥料の価格は現在、世界中で高騰しているので
途上国の厄介者が役に立てばと取り組んでいるようです。
さて先日、雨垂れのようにゆっくり落ちてくるこの水滴を見て
何時間でも眺めていられるとメンバーたちが妙に癒されていました。
気化熱で部屋を冷やす癒しのエコグッズになるかもしれません。
研究はひとつ取り組むと、こんな風にしてどんどん広がっていくものです。
東北は今、梅雨の真っ只中。温室の中でも外でも雨音が聞こえています。
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