花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

マメの水耕栽培

2023年06月18日 | 環境システム科
立派な実がたくさんついているのは1年生のJr.が育てているインゲン。
でも土耕ではなく室内の水耕栽培です。
かつてTEAM FLORA PHOTONICSは2018年に
ストックホルムで開催された青少年の水研究大会で
トウモロコシやインゲンを筏に浮かべて
水を浄化しながら栽培を行うという研究に取り組み、特別賞をいただきました。
その経験からマメも水耕栽培できるのはわかっていましたが
Jr.が育てているのは水耕は水耕でもミスト栽培。
定期的にほんの少しの水を吹きかける栽培法です。
こんなにも違う栽培法でもちゃんと実をつけるとは植物は強いものです。
さてJr.はこの他にもスイスチャードでも成功しています。
また指導してくれた先輩はレタスで成功。
昨年は高糖度トマトの栽培も成功させています。
世界で最も生産量の多いトマト、食卓に欠かせないレタス、
そしてアフリカやアジアで大切な野菜であるスイスチャード、
そして安価なタンパク源となるインゲンで成功したことで
極少量の水を蒸発させないよう大切に育てるこの栽培法が
世界中で使える可能性があること証明できました。
予定ではこのインゲンを完熟乾燥させて収穫する計画なので
もうしばらくかかりますが、これにて今年度の節水農業の研究は
ひとまず終了となります。しかしJr.との契約は実験だけではありません。
成果を披露する場を提供するという重要な項目が残っています。
そろそろどんな大会で披露できるのか
Jr.と相談しながらチャレンジするタイミングを決めたいと思います。
さて気になるのはマメ科の根粒菌。以前栽培したときは
あるべき根粒を見つけられませんでした。
今回はどうなるのか。こちらも気になります。
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練習は本番のように

2023年06月18日 | 環境システム科
2日前、農業クラブ県大会に出場する選手の壮行式が行われました。
農業クラブにはたくさんの種目があります。
研究発表、意見発表などの発表競技。
測量や家畜審査、情報処理などの技術競技もあります。
開催の目的は、日頃授業で身につけた知識と技術が
どれぐらいのレベルなのかを確かめるため。
運動部でいう練習試合です。でも県大会、東北大会を勝ち抜いて、
やっと全国大会に出場するというのに練習試合とは変だと思いませんか。
でも間違っていません。農業高校では農業経営者や農業に関連する産業に
就くための勉強をしています。したがって彼らの本番とは社会に出た時。
だから将来、立派な農業人として活躍できるように
高校時代のうちにある程度の知識と技術を身につけておかなければなりません。
でも黙々と勉強していては張り合いがありません。
また校内では一番だと天狗になっていても、井の中の蛙。
自分の技術がどれぐらいのレベルなのかはわかりません。
だから他流試合をして己の力を自覚し、
さらに精進してもらおうと全国規模の練習試合が行われるのです。
これを企画しているのが全国組織の農業クラブ。なかなかやるもんです。
とはいっても精一杯取り組まないと自分の力を知ることはできません。
練習は本番のように真剣に。まもなく農高生の熱い練習試合が始まります。
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