ここはかつて名農が誇る熱帯植物温室でした。
バナナやソテツなど珍しい植物を見ることができ
昔は来校されたお客様をよく案内したそうです。
しかし現在は石油が高騰。熱帯や亜熱帯の植物を育てるには
あまりにコストがかかります。さらに教育のための見本園のため
入場料をとるわけにいかないので、ここからの収入はゼロ。
そんなことから現在は稼働しておらず、いわば廃墟と化していました。
ところが今年、この温室に生徒たちが命を吹き込んでくれたようです。
先日覗いてみると自慢の石垣に見覚えのある蔓が絡まっています。
お話では奥からナガイモ、ヤマノイモ、そしてトコロだそうです。
トコロは昔から自然の整腸剤として民間療法で使われてきました。
アクを抜いて食べると少しホクホクしますが、独特な苦味があります。
含まれるサポニンは動脈硬化などを予防するともいわれています。
ちゃんと成分分析をしたら新たな健康食材として注目されると考え
かつてFLORAも取り組もうと考えましたが、アイデアだけ。
それだけにこの温室で研究に取り組む名農生には大いに期待しています。
名農は今日から考査です。