花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

期待大

2023年06月29日 | 学校
ここはかつて名農が誇る熱帯植物温室でした。
バナナやソテツなど珍しい植物を見ることができ
昔は来校されたお客様をよく案内したそうです。
しかし現在は石油が高騰。熱帯や亜熱帯の植物を育てるには
あまりにコストがかかります。さらに教育のための見本園のため
入場料をとるわけにいかないので、ここからの収入はゼロ。
そんなことから現在は稼働しておらず、いわば廃墟と化していました。
ところが今年、この温室に生徒たちが命を吹き込んでくれたようです。
先日覗いてみると自慢の石垣に見覚えのある蔓が絡まっています。
お話では奥からナガイモ、ヤマノイモ、そしてトコロだそうです。
トコロは昔から自然の整腸剤として民間療法で使われてきました。
アクを抜いて食べると少しホクホクしますが、独特な苦味があります。
含まれるサポニンは動脈硬化などを予防するともいわれています。
ちゃんと成分分析をしたら新たな健康食材として注目されると考え
かつてFLORAも取り組もうと考えましたが、アイデアだけ。
それだけにこの温室で研究に取り組む名農生には大いに期待しています。
名農は今日から考査です。
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なんでだろう?

2023年06月29日 | 研究
土肥実験室はもちろん実験室ですが、
部活動や生徒が係の打ち合わせをする集会場的存在でもあります。
そんな大事な実験室を畑に変えてしまった不届き者はFLORAの2人。
彼はその一味で、たった一人でたくさんの鉢を管理しています。
水耕栽培装置を自ら作って、4月下旬から栽培しているので
レタスの収穫はこの日で2回目。調査も慣れたもんです。
しかし彼はこの日も首を傾げています。なぜなら彼は水耕栽培の養液内で、
なんと掟破りの二酸化炭素を発生させているのですが
なぜかレタスが大きくなるのです。さらに苦味も少ないときます。
きっと偶然に違いないと考え、彼は再度レタス栽培に挑戦。
しかしこの日も結果は同じ。確かに二酸化炭素は光合成に必要不可欠ですが
ほとんどが葉からで根からの吸収は微々たるものといいます。
したがって二酸化炭素濃度が高まることによる
悪影響の方が大きいと思っていたので、この結果は不思議でなりません。
分析依頼の結果、活性酸素から身を守るポリフェノールの量が減少。
苦くなかったのはこれが理由です。でもなぜ?
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