花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

八甲田に眠る悲劇

2019年01月24日 | 学校
南部町から見える山は何も名久井岳だけとは限りません。
この雪を抱いた山並は八甲田連峰です。
八甲田といえば県南では十和田市周辺から見えるというイメージがありますが
場所によって南部町からも見えるところがあります。
さていつもこの時期、必ずとっていいほど八甲田連峰を話題にします。
なぜなら明治25年の1月24〜26日頃、八甲田雪中行軍遭難事件が起きたからです。
この事件は、日本陸軍が八甲田山中で行軍訓練している際、
氷点下20度以下の低温と強風に何日も襲われ
210名中199名がなくなるという世界最大級の山岳遭難事故で、
高倉健さんが主演で映画になるなど今も語り継がれています。
みなさんは日本で最も気温が低かった日をご存知ですか。
実は歴代1位は明治25年1月25日の−41度、第2位は同年1月24日の-38度。
いずれも北海道で記録されたものですが、なんと雪中行軍していた日なのです。
偶然とはいえ、あまりにも酷い運命だと思います。
写真では右に北八甲田、左に南八甲田を目にすることができますが
この北と南の中間の低いところが田代平。
遭難事件の起きた現場です。
晴れるとそれは白い雪が美しい八甲田連峰ですが
その陰に悲しい出来事が眠っています。
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花の思い出

2019年01月23日 | 研究
冬を迎えてからの写真はどうしても色数が減ってきます。
緑の葉が恋しくなってくるころ、
園芸科学科の温室では花が咲き始めます。
これはプリムラという種類の宿根草。
鮮やかなピンクや黄色い花色が特徴で、
露地では春咲きですが、温室なので一足早く花をつけています。
とはいってもこれらはジュリアンやポリアンサという園芸種。
鑑賞するために改良されてきた品種です。
したがって野生種はもっと花が小さく可憐なものが多いようです。
この花を見ると思い出すのが2011年のフローラ。
なぜか2月上旬にこのプリムラを使って人工交配体験をしていたのです。
それも自分たちだけの花を作ろうという単なる思いつき。
放課後に当時の2〜3年生の女子メンバーが集まり遊んでいました。
プリムラには雌しべの長い長花柱花と
短い短花柱花の2種類があり、その間で交配します。
これは自家受粉を抑え、遺伝的多様性を確保するための花の工夫ですが
花の形態が違うため、いざ人が受粉させようとするとちょっとコツが必要です。
そんな挑戦をしていた1ヶ月後の3月11日、東日本大震災が発生します。
チームは5月連休明けに種差海岸の野生サクラソウ群落の緊急保護に乗り出しますが
その時、用いた手法が人工受粉による種子の救出です。
プリムラは日本語でいえばサクラソウ。
つまり偶然行っていたプリムラの交配体験が、
サクラソウの人工受粉に大いに役立ったのです。
いま考えると、まるでサクラソウを救出するための練習をしていたかのようです。
このきれいなプリムラを見るとそんな当時の様子が思い出されます。
寒から抜け出すと1ヶ月あまりで3月11日。
震災から8年目の春がやってきます。
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たまには手書きで

2019年01月23日 | 環境システム科
名久井農業高校では3月1日の卒業式に学校新聞が発行されます。
学校の1年間の話題を新聞にしたもので、卒業生はもちろん
在校生や来場されたご来賓の方々にも配られます。
おかげさまでチームフローラフォトニクスは毎年紙面に登場していますが
今年も記事の執筆依頼が来ました。
例年ならば指導者が新聞のように客観的に書くのですが
今回の注文は、該当する生徒に書かせて欲しいとのこと。
該当者といっても今年のチームは5名みんながタイトルホルダーなので
代表的な2つの話題について男女1名ずつに書いてもらうことにしました。
放課後は自動車学校に通っているので
情報処理室や家に帰ってパソコンで文章を作る時間すらもったいない
タイトなスケジュールの3年生なので、その場で手書きしてもらいました。
高校生といえども、パソコンで文章を作ることが多いことから
手書きだと緊張するようですが、
なんとか30分ぐらいで原稿用紙1枚ぐらいの文章を書き上げてくれました。
たまに手書きしないと漢字も書けなくなるので
今回の執筆依頼は彼らにとっても良い機会でした。
でも当事者が書くと新聞というより感想文や報告書という
書きぶりになってしまいました。
できあがりは2月下旬。出来上がりが楽しみです。
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フローラ発進できず!!

2019年01月22日 | 研究
冬休み明け、チームが活動できる課題研究はたった4回だけ。
この4回のうち1回は中学校に出向いての発表会、
そして2回は東京と地元新聞社の取材対応や会食会。
つまり発表練習や打ち合わせできるのは1回しかありません。
ところがどうでしょう。
第1回目は5名中2名が農業クラブ総会に出席するため
青森市に行ったので開店休業。
今度こそはと期待した第2回目もご覧のとおり。
やはり3名しかいません。理由は不幸事と発熱。
家や本人の一大事ですから、仕方ないのですが
今回も思うような活動ができませんでした。
さらに名農ではインフルエンザの影響で2クラスがこの日から学級閉鎖。
幸いチームのメンバーはインフルエンザではないようで
近いうちに出校するとは思いますが、
時間だけがどんどん過ぎていきます。
冬休みから明けて2週間。
チームフローラフォトニクス、未だ発進できません。
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大中小

2019年01月22日 | 
ちょっと面白いお米を紹介します。
真ん中のお米は日本を代表する品種「コシヒカリ」。
その両脇に粒の大きさが明らかに違う品種があります。
右は「龍の瞳」。正しくは「いのちの壱」という名前ですが
粒が大きいので龍の瞳という商品名で知られています。
これは岐阜県下呂市で栽培されていたコシヒカリの突然変異。
圧倒的な大きさは口の中でも存在感があり、美味しいと話題となっています。
そして左はずいぶんと小さなお米。
名前は「つぶゆき」という青森県で育種された品種です。
酒米のように小さく精米したのではなく、そもそも小粒なのが特徴です。
これは青森県農試が品種改良をしているうちに偶然できたお米。
本来狙っていた良食味米ではなかったのですが
この小粒が何かに使えないのかと品種登録されました。
しかし青森県が育種した念願の良食味米「青天の霹靂」におされ
残念ながら店頭に並ぶことなく話題から消えてしまいました。
したがって手元にあるこの「つぶゆき」は
なかなか手に入らない貴重なお米です。
チームフローラフォトニクスは文化祭である名農祭で
よく米の食味試験を行い、来場者の皆さんを楽しませてきました。
日頃、白米を食べ比べることはないと思いますが
いざ比べてみると甘さ、香りなどずいぶん違うものです。
機会があったらぜひ試してみてください。
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