花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ユニフォームで辿るフローラの歩み 2015

2019年03月24日 | 研究
2015年はチームにとって大きな節目の年でした。
なぜなら2009年から長い間、籍を置いていた園芸科学科から
新設された環境システム科に完全移籍することになったからです。
新学科を牽引してほしいという期待を背負って
正式名称も草花班から環境班と変わることになりました。
しかし前年の2年次、園芸科学科の先輩とともに
活動してきた環境システム科の第1回生は
TEAM FLORA PHOTONICSというこの愛称をそのまま引き継ぐことにしました。
男子4名、女子1名と今までと男女比が逆転したフローラ。
当然ながら植物の知識も関心も低いメンバーばかりだったので
今まで通りにはいかないと覚悟を決め、
メンバーの自覚を促すさまざまな方策を打つことにしました。
一人一研究、その年の研究は学会等で必ずポスター発表する、
積極的に対外試合に参加し自らを磨く、ユニフォームを作る、
2年生と3年生が連携して活動をする、
活動してみたい1年生に研究と発表の場を提供するJr.制度を設け指導する。
今までも行ってきたものですが、
これをきちんとフローラの決め事として毎年継続することにしたのです。
つまり今のフローラのスタイルがこの年に確立されたともいえます。
さてそんな新生フローラ5名のユニフォームはなぜか「ツナギ」。
女子も含めて全員の希望でした。
なぜ整備士のようなツナギを選択したのでしょう。
そこには理由がありました。
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ユニフォームで辿るフローラの歩み 2014

2019年03月23日 | 研究
いかつい顔のハチがプリントされたのは2014年のユニフォーム。
フローラは翌年、新設された環境システム科に完全移籍が決まっていたため
この年は園芸科学科草花班としての最後の年となりました。
そんなこともあって2014年の3年生は園芸科学科、
2年生は環境システム科1回生という混成チーム。
草花などが大好きな園芸科学科の女子から、
植物にはまったく興味がない男子が主役となるため
チームにとっても新しい活動を模索している時期でもありました。
新学科の環境システム科は温室こそあれ圃場を持たない学科。
シクラメンを見たこともない、名前も聞いたことがないメンバーが
フローラと名乗るのにかなり気が引けたのを覚えています。
そこでとった対策が栽培を通して土に触れさせること、
そして2年、3年合同で活動させる機会を設け、フローラの流儀を継承させること。
幸い3年生はその年の農業クラブの大会にサクラソウ研究で出場することが決まっていたため
さっそく2年生に研究や発表のサポートをしてもらいました。
実は園芸科学科最後のフローラメンバーは震災によるサクラソウの緊急保護から
自生地の存続のための保全研究に活動を発展させた立役者。
活動が認められ日本で開催されたアジア国立公園会議に青森県から依頼され、
唯一の高校生として参加し、英語で活動を紹介しています。
このユニフォームは自分たちがポリネーターとなって自生地を守るという
決意が込められていますが、怖い顔だったので女子には少し不評だったようです。
この他にも地球環境大賞で文部科学大臣賞を受賞し秋篠宮殿下にご挨拶したり
毎日地球未来賞でも最高賞を受賞、さらにNHKあさチャンに出演するなど
園芸科学科最後の活動を華やかに展開しました。
驚くことにサンパチェンスという草花を使った水質浄化システム
「バイオエンジン」開発に着手したのも彼女たち。
彼女たちの2014年モデルであるTYPE1は
植物ホルモンを制御する薬剤で浄化力をあげる仕組み。
まだプロトタイプではありながら、水質浄化活動で新聞に何度も取り上げられる先輩の姿を見て
環境システム科1回生の男子たちは大いに憧れたものです。
のちに環境システム科に完全移籍した新生フローラによって大き花開くバイオエンジンは
このようにして生まれ、引き継がれていったのです。
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木の芽起こしの雨

2019年03月23日 | 学校
まだ雪がちらつくことはありますが
その多くが雨に変わりつつあります。
北国の青森ではちょうど木の芽が膨らんでくる頃。
木の芽起こしという表現がぴったりの雨です。
さて2019年の夏は気温が低くなるという予報が出ています。
エルニーニョ現象が夏まで続くと考えられているからです。
とはいっても最近は水稲の収量が大幅に減るほどの冷害には遭遇していません。
おそらく今の高校生は冷害については、まったくイメージがわかないと思います。
記憶に残る冷害は1993年、平成5年の大冷害。
米不足になったため日本中でタイ米を食べた年です。
その年の青森県の水稲作況指数は28。とんでもない数字でした。
また衝撃的だったのは昭和55年、56年と2年連続発生した大冷害。
青森県の作況指数は47、65。農業高校に勤めたばかりのうえ、
水稲担当だったので今も記憶に残っています。
当時、撮った写真には8月なのにセーターを着ている姿が写っています。
また農場の先生から周辺に落ちている縄があったら拾ってこいという
指示を受け、生徒と集めた覚えもあります。
理由は冷害を悲観して自ら命を立つ人を防ぐため。
実際、悲しいことに亡くなられた方もいらっしゃしました。
そんな年だったので当時は冷夏の仕組みや対策などを教えていました。
いくら農業が近代化されたとはいえ平成でも起こる大冷害。
忘れた頃にやってくるかもしれません。


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ユニフォームで辿るフローラの歩み 2013

2019年03月22日 | 研究
このユニフォームは2013年のもの。
この年のチームは3年生のメンバーがたった4名。
10年の歴史の中で最も小規模のフローラでした。
当時はまだ園芸科学科に所属していたので、3年生は当然女子ばかり。
そこでFLORAにちなんで、こんな女神のイラストとなりました。
しかし2013年はチームにとって苦難の年。
なぜなら前年、先輩の国際大会参加のため、
全力をあげてサポートしたので
自分たちの研究が思うようにできなかったのです。
国際大会出場はとても名誉なことですが「もろばの剣」でもあるのです。
それでも4人、力を合わせて理化学研究所から分けていただいた
植物ホルモンの作用に働きかける薬剤を利用して
照明を使わずに短日植物の開花を遅らせる技術などを考案しました。
今までフローラはLEDを照射しては
植物の生育や開花を制御してきましたが
彼女たちの技術は一切LEDを使わずに植物に光を感じさせるアイデア。
光合成能力の向上が確認され、植物の室内栽培の可能性も予感させてくれました。
魔法のような究極の光技術とし、ユニフォームの背中には
「ライトマジックショー」とプリントされています。
またこの年チームは、研究テーマが少なかったこともあり、
発表機会を求めて研究成果を応用したビジネスプランを考え
コンクールに挑戦しています。
初めて考案した「都市農業のすすめ」というビジネスプランが
日本一を受賞したがきっかけとなり、
この後も息抜きを兼ねた頭の体操として応募するようになりました。
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受け継がれる文化

2019年03月22日 | 研究
ホワイトボードの前でポスター発表の練習をしているのは
環境システム科2年生のバブルボーイズ。
フローラから刺激を受け、活動し始めている弟分です。
彼らは農薬を泡で散布する技術の開発に挑戦していて
すでに泡であれば普通の液剤よりもかなり少ない量で散布可能できること、
また流れに落ちにくいことなどを実験で証明しています。
しかしながら彼らは畑を持たない環境システム科。研究もまだ途中です。
したがって実際に行うにはどのような問題があるのかを、まだよくわかっていません。
そこで今回は専門家の先生方からご意見をいただいたり
アドバイスをもらおうと日本農芸化学会に参加することにしました。
昨年、横浜で開催された別の会にも参加しましたが
農業というよりは生物学の学会。
うまく説明できるようにはなりましたが
思ったようなディスカッションができず満足しなかったようです。
今回は2度目の発表会。発表することはもう慣れたので
今度はきちんと相手の質問を理解し、
それに対して自分の意見を伝えられるように練習をしているようです。
バブルボーイズは24日に上京し発表は25日の月曜日。会場は東京農業大学。
大学進学を考えている二人にとって有意義な体験になればと願っています。
フローラの育んだ発表文化が受け継がれています。
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