花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

不自然な自然

2020年11月29日 | 園芸科学科
久しぶりにやってきた第1農場。
園芸科学科の本拠地である果樹園です。
ご覧のとおり、たくさんのリンゴの樹が植えられています。
これはみんな「ふじ」の木ですが
収穫が終わったのか、どこにも赤い実が見えません。
そのかわり黄色の紅葉が見事です。
果実は真っ赤なのに葉は黄色になるんですね。
この風景を見ると、いつも自然溢れる空間だと思っていた畑が
いかに不自然なのかがわかります。
なぜなら本物の自然は多様性。いろいろな植物が入り混じって
赤や黄色に紅葉するはずです。
ところが畑に生えているのはリンゴだけ。
単一植物しかないため、このように黄色だらけの紅葉になるのです。
でも考えてみると、こんな風景は野山に行っても見ることができません。
春は白い花の絨毯。秋は緑の葉に真っ赤な果実。そして晩秋は一面黄色。
果樹園ならではの不自然な自然を楽しめる季節となっています。
しかし突然の雪。いったいどうなるのでしょう。
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影響を受ける仕事、受けない仕事

2020年11月28日 | 学校
数年前でしょうか、アメリカの大学が将来AI(人工知能)により
仕事が奪われてしまうかもしれない職業が紹介され話題となりました。
分析を見てみるとAIは計算が得意なため事務系や機械製造、
さらにオペレーターなどの仕事がトップになっています。
確かにもう正確な計算やそれに基づいた物づくりをすでにロボットがしています。
さらに受付や販売などの仕事もコンピュータが請け負ってしまうようです。
このようにAIは脅威ですが、コロナも仕事に影響を及ぼしています。
コロナで影響を受ける仕事もいろいろ発表されていますが
やはり人を接触する販売や飲食業、観光業などが顕著なようです。
そのためか県内外の求人も減少しており、これから職業につく高校生や
大学生にとって大きな不安となっています。
では農業はどうでしょう。これがむちゃくちゃ強い。
まずAIに置き換わる可能性はわずか1%しかありません。
食がなければ生きていけないので、なくなることはないのです。
逆に面倒な作業は自動化されるので有利かもしれません。
またコロナ禍においても同じ。確かに外食産業の不振で消費量は減っていますが
コロナだから食べないという選択はありません。
何としても食材を手に入れ、家で食べることになります。
農業生産者の強みはその食材を自前で作っていること。
それこそインターネットなどAIを活用して
接触しない新しい販売方法や商品の開発を率先してできるからです。
今年、観光業などに就いている人たちがコロナで仕事な減ったため
盛んに農業に職を求めていることからも農業の強さを感じます。
AI時代に必要な力は「専門性、創造性、コミュニケーション力」。
農業はまさにこの世界。農業高校の自由で大らかな気風の中、
仲間とコミュニケーション力を養いながら、
未来を拓く人材となってもらいたいものです。
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劇団ハンターズ

2020年11月28日 | 研究
先週の日曜日、ハンターズは
なんとローカルのテレビ番組に出演しました。
3週にわたる学校紹介番組ですが、その中でハンターズも登場したのです。
その中でハンターズはなんと妙な小芝居をしています。
一人ずつ名前をいっては画面に登場するのですが、
懐かしのTEAM JAPANのTシャツをみんな着ているので
まるでレンジャーもののようでした。
これはその番組の最後の画面。
お色直しして実習服に着替えています。
よく見ると後ろに番組のキャラクターのカエルがいます。
またこの日は、地元の新聞にあのリンゴ娘とハンターズが登場。
それも2つのグループで一面全部使っています。
大々的にPRされました。そして夕方からはこのテレビ番組。
ふたつご覧になった方は少ないと思いますが
まさに勤労感謝の日はブラックフライデーならぬハンターズデー。
もてもてで大忙しの世界チャンプ達でした。
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季節の中で

2020年11月28日 | 園芸科学科
名農が誇る大型温室が立ち並ぶ第2農場。
その中でここは古くからある草花温室です。
かつてフローラは園芸科学科の草花班だったため、
結成初期は、いつもこの温室周辺で活動していました。
その後、馴化温室を手に入れ、自分たちだけの隠れ家を持ちましたが
それでもこの草花温室は、フローラのベースキャンプでした。
この温室で活動していると花で季節を感じることができます。
春は花壇苗。いろいろな春花壇の苗が温室を埋め尽くします。
そして夏になると一面シクラメン。
文化祭である名農祭に向けて夏から栽培管理が始まります。
それが終わると今後は卒業式に向けた花に変わります。
そろそろ世代交代の時期と思い、覗いてみると大正解。
ご覧のとおり、シクラメンからサイネリアにかわっています。
まだ苗ですが、これからひと冬かけて管理し
3月には立派な花を咲かせてくれると思います。
冬なので寒いのは当たり前ですが、日中は暑くなる時もあります。
暖房と換気を上手にコントロールしながら決められた日に
ちゃんと開花させる技術はいつ見ても見事なもの。
今年もプロフェッショナルの技を見せてもらいたいと思います。
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ご当地カップ麺

2020年11月27日 | 研究
先週、ハンターズのもとにこんなものが届きました。
なんとカップ麺ではありませんか。
それもよく見ると、台湾ラーメンとか味噌煮込みうどん、
きしめんなど青森のスーパーマーケットでは見ない商品ばかり。
これは名古屋のご当地カップ麺らしいのです。
実は先日の課題研究で、ハンターズは名古屋の高校と
Zoomを使って課題研究の交流を行いました。
向こうが見たいのは世界グランプリを受賞した発表。
久しぶりですが、英語スピーチを披露しました。
お返しの発表がびっくりするほどユニーク。
突然の災害。こんな時こそ、いつもの食べ物があれば落ち着けます。
彼らのいつもの食べ物とは「名古屋めし」。それもカップ麺。
ところが災害時は、お湯が使えなくなる場合がよくあります。
そんな時、カップ麺を食べるにはどうすればいいのでしょう?
名古屋の高校では、そんなストレートな疑問に対して
体を張って挑んでくれました。これらのカップ麺は
発表の理解を深めてもらおうとわざわざ送ってくれたものでした。
その結果、種類にもよりますが水で20〜60分つけると
食べられるようになること。スープは染み込みにくいので
最初から入れることなどなど面白いノウハウを得ることができたようです。
同じ課題研究でもずいぶん違うものです。
日頃、農業や環境に関する課題ばかり追っているハンターズにとって
とても新鮮で楽しいものでした。
そういえば青森県のご当地カップ麺もあります。
試してみるのも面白いかもしれません。
本日の地方紙にストックホルムからハンターズにクリスタルトロフィーが
届いたという記事が紹介されています。ぜひご覧ください。
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