花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

オンライン交流会

2020年11月27日 | 研究
久しぶりにハンターズのiMacが登場しました。
この日はオンライン。名古屋のある高校と
課題研究の交流会を開催したのです。
それぞれの研究発表を披露しては、お互いに質問するという内容でしたが
遠く知らない方々とお話ができるのは予想以上に楽しいものでした。
今年はコロナの影響で県外に行く機会がなくなったハンターズ。
対策として今まで考えてもいなかったオンラインでの会議や授業が
普通に行われるようになってきました。
確かに不便ですが、裏を返すとこのように手軽に
みんなと繋がることができるようになったといえます。
農業クラブなどにとっては、これば便利なツール。
校内はもちろん、県内外の高校と独自の交流会ができるし
小中学校への出前授業や学校説明、農産物の通販だってできます。
そういえば昔、携帯電話による写真や動画コンテストを
ある学校の寄宿舎で開催したことがあります。
写真コンテストはかつてはカメラ愛好家が行うマニアックな世界。
なぜならカメラを持っている人は思ったより少なく、
もしカメラを持っていても、毎日持ち歩くということはないからです。
しかし携帯電話が普及したことで誰もが
常にカメラを持ち歩くカメラマンになりました。それもデジタル。
このイベントはそんな社会現象を利用したもので、生徒たちは楽しみながら
写真や動画を撮影してはメールで手軽に応募してくれました。
つまり専門家の世界である写真やショートムービーのコンテストが
プロやマニアから一般の素人に降りてきたのです。
食堂にみんなで集まって見る写真や動画。モデルはみんな仲間たちです。
どんなに楽しく、大爆笑になったか説明しなくてもわかると思います。
このように技術革新は新しい文化を生みます。
オンライン時代。農業にとっても頼もしいツールになるはず。
こんなアイデアを研究して実行する研究班が出てきて欲しいものです。
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A Hard Day's Night

2020年11月26日 | 研究
世界グランプリというビッグタイトルを受賞したハンターズ 。
夏から怒涛の取材の嵐に見舞われましたが、
その成果が認められ今度は地元新聞社の賞を受賞。
するとまたまた取材のオファーが飛び込んできています。
実は今日、久しぶりに課題研究があるのですが、やはり取材対応。
なんと13時30分から15時30分の2時間のうちに
新聞2社、テレビ局1社と3つもこなさなければなりません。
さらに15時30分から電話ですが、
ハンターズ は別件でも対応することになっています。。
12月1日から期末考査が始まるので、部活動もしばし休止。
放課後は早く帰りなさいといわれていますが、許してくれそうもありません。
さらにある大会のオンライン表彰式が夜開催され、
こちらにも招待されています。
この他にも県関係のイベント用に音声録音した
パワーポイントの提出も依頼されており、締め切りの関係でこちらも本日。
落ち着いて考えると無理なので、何も考えずに勢いでこなしたいと思っています。
まるで4人はビートルズ。ただ残念がら黄色い声は聞こえてきません。
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時を戻そう

2020年11月26日 | 研究
今から1年前の2019年12月2日に土肥実験室で撮影された写真です。
前に立って発表しているのは当時2年生のハンターズ。
それを聞いているのは同じ環境システム科の先輩であるバブルボーイズ。
これはフローラ時代から代々受け継いでいる
先輩が後輩を育てる独自の指導スタイルの様子です。
中学3年生の時、フローラに入って研究をしたいと名農に入学したバブルボーイズ。
しかしなんと自分たちがいざ研究班を決める2018年にフローラは解散を宣言してしまいます。
これにはショックだった彼ら。そこで解散までの数ヶ月、フローラは全力で
彼らの研究を物心両面から支援しました。その甲斐あって、
大きな大会に出場することになったバブルボーイズ。しかし経験がないので戸惑っています。
そこで世界準グランプリを受賞したフローラたちが放課後集まり
バブルボーイズに指導を始めます。「もっと自信をもって」「大きな声で」との
アドバイスを受け、なんとか初めての大会に出場することができました。
結果は無念。先輩のように世界を目指すことはできませんでした。
しかしその後、泡農薬研究にどんどん改善を加えた結果、翌年に彼らの努力は花開きます。
2019年の夏には文部科学大臣賞、そして卒業あたりにはなんと内閣総理大臣賞。
さらに日本水環境学会でも最優秀で表彰されます。
でもすごいところは成果だけではありません。フローラは解散しているため
彼らは施設園芸班に所属しています。つまり彼らの活動はほぼ放課後なのです。
そんなバブルボーイズも卒業まで3ケ月と迫った頃、
今度は環境班のハンターズが世界を目指すことになりました。
そこで環境班の先輩でありませんが、先輩環境班のフローラから
直々に指導を受けた恩返しとして、嬉しいことにハンターズを指導してくれました。
そのおかげもあり、彼らは代表となり翌年世界グランプリ。
現在大学で農業の勉強をしているバブルボーイズからも祝福のメールが届きました。
今思うとバブルボーイズがハンターズに伝えたものは発表のノウハウだけではなく、
「やる時は精一杯、そして楽しんで」というフローラの精神だったのかもしれません。
環境班のカメラにはそんな貴重な映像が残されています。
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欲しいのはお金じゃない

2020年11月25日 | 環境システム科
先日行われたカブの収穫の様子です。
とはいっても大きな畑ではなくプランターです。
3〜4人の班を作り、一班に10個ぐらいのプランターを貸し出し
好きな品種のカブを栽培してもらいました。
農業高校なのにプランターとはまるで小学生の体験学習のようですが
環境システム科は施設園芸を学ぶ学科。
つまり彼らの学習の舞台は温室なのです。
そんなこともあって生物生産科のように大きな畑を持っていません。
カブの栽培は春に一度体験し、秋は2回目。
作業も慣れているはずですが、秋は思ったより大きくなりませんでした。
おそらくこの秋は、いつもより気温が低かったからかもしれません。
もし生物生産科だったら減収は大きなダメージだと思いますが
この科目ではあまり気にしません。
なぜなら欲しいのはお金ではなく、生産販売に関するデータだからです。
この科目は、売上原価や販売管理費などの経費と売上高の関係など
経営や商業的な知識を学ぶのが目的。
座学で学ぶこともできますが、それではなかなかピンときません。
そこで実際に生産販売してもらい、
そのデータを使って具体的に学べるようにしているのです。
したがって栽培するものは何でもOK。
今年はたまたまカブだったというわけです。
収穫したカブやダイコンを洗う作業はこたえます。
気がつくときれいに色づいていた木々の葉も落ち始め
冬に向かおうとしています。
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カブの思い出 !!

2020年11月25日 | 環境システム科
環境システム科で栽培したカブです。
カブは大きく育てることもできますが、
このように直径5〜6cm程度の小カブで収穫することもできます。
昔は漬物にしたりサラダするのが主な料理法でしたが
最近は加熱するお洒落な食べ方も普及してきました。
甘さが魅力のカブ。ぜひ採れたてを食べてもらいたいものです。
さてこのカブには痛い思い出があります。
確か2代目か3代目ぐらいのフローラだったと思いますが
研究にかかる材料費などをなんとか自前で捻出しようと
カブを何種類か生産して販売したことがあります。
上手に作って販売していましたが、あるメンバーが
このカブ、ちょっと形が変だと報告してきました。
見てみるとカブお馴染みの丸い形ではなく、先がとんがっています。
播いた種子の袋をみるとカブではなく「すぐき」と書かれてあります。
すぐきとは京都名物の乳酸発酵させる酸っぱい漬物の材料。
どうやらさまざまな種類を作ろうと種子を選んだ際に
すぐきも紛れ込んだようです。しかし東北にはすぐきを食べたり
漬ける習慣はありません。したがって生のすぐきなど誰も買ってくれません。
またこんな時に限って大豊作。馴化温室前の広場にきれいに洗った
白いすぐきが山積みされました。どのように処分したか記憶にありませんが
すぐきはカブ。おそらくメンバーがそれぞれ持ち帰り食べたと思います。
かつてすぐき漬は高級品。すぐき漬から見つかったラブレ菌も有名です。
京都のお土産屋さんで見つけると、こんな失敗が思い出されます。
まもなく師走。京都ではすぐきの収穫と漬物作りが始まるはずです。
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