東濃IFR

ACARS,グライダー、航空機

ジューク試乗と、はやぶさ帰還

2010年06月20日 23時30分58秒 | 宇宙
13日の話

6月8日に発売が開始された日産「ジューク」。
 ヨメの車がそろそろ車検と言うこともあり、次の車のことを真剣に考えなくてはいけない時期になった。
 今、ヨメが乗っているのは初代「モコ」で2WDなのだ。寒冷地ともいえるこの辺りでスタッドレスを履いていようとも安心は出来ない。まあ4WDでも滑るときは滑ってしまうのだがそれでも2WDよりはいい。
 当初「KIX(パジェロミニのOEM)」にしようか、とも考えたが、車両価格が新古車でも130万くらいと高く、燃費もあまりよくない。ヨメもあまりデザインが好きではないらしく、また別の車を探してみようということに。
 そんなとき、S君から日産のSUVの新車が出るということを聞く。位置づけはKIXの上、デュアリスの下。これは見る価値あるかな。

 10時15分頃にいつもの岐阜日産に到着。親父が前日に運転席に座ってきたようで、「ムラーノより低い」と話していたがそりゃそうだろう。



 いつもの担当さんと早速試乗。担当さんも「初めて乗る」なんて言うからちょっとびっくり。展示してあるところから駐車場まで出してくれるのかと思いきや、「それじゃそのままバックで出ましょう」と担当さん。・・・ぶつけても知らんよ。
 エンジンスタートはこのごろの車に多いボタン式。エンジン音も静かで、新開発のエンジンだとか。
 バックモニターとミラーで展示場所から出た後、そのまま試乗へ。コースはワインディングとアップダウン、ストレートのあるコースを。(じもピー向け:恵那総合庁舎の農道から中核工業団地へ、動物病院のある信号交差点を右折して東美濃ふれあいセンターの前を通りストレートを走った後、19号へ出るパターン)
 
以下自分で感じた感覚であり、「こういうものだ!」ということではありません。念のため。

 1500ccのエンジンのため、少し回転数は上がるもののCVTで加速していく。10%くらいの坂道を3500回転で65キロで登る。車内は普通の会話ができるくらいの静寂さ。担当さんも「こりゃ静かだね~」なんて言ってた。


コンソール。バイクがコンセプトということだがまさにそんな感じ


 連続S字:ムラーノ、エクストレイルと比べるとどうしても足の弱さが見えてしまう。50オーバーでちょっとおっとっとした。
 直線加速:いきなり踏み込んでもワンテンポ遅れて反応する。走行が「ecoモード」になっていたせいなのか、それともプログラム的にアクセルの踏み込みに対してリミットをかけたのか。
 19号を走る際に「スポーツモード」に切り替えてみる。


切り替えはここでできる。

 変速機の切り替えが一段遅くなるように感じる。そのかわりアクセル応答性は高い。「ecoモード」では燃費重視の走りとなる。
 販売店に戻り、車内を改めて見てみる。運転席、助手席はいいが、後部席がやや窮屈かな。でもエクストレイルでもそんなに広いわけじゃないしな。
 トランクを開けようとしてふとナンバーが見えた。そして思わず2度見してしまう。え、この車3ナンバー車なの?う~ん、3ナンバーでこの走りと車内環境は厳しくないかな・・・。ナンバー無視して価格帯から見たらこんなもんじゃないかな、というところ。

 販売店に戻ると入れ替わりで3人家族が試乗で乗って行った。担当さんと乗り心地や価格について少し話した後、家に帰る。う~ん、ヨメにも乗ってもらわないと。
 その後、S君と30分電話で話す。この車、本番は11月に出る4WDのGTモデル車のようだ。でも価格を考えないと本当に欲しい人くらいじゃないと買わないかも。



 この日は自分にとっても、日本にとっても重要な日なのだ。

 2003年5月9日、内之浦から打ち上げられた「はやぶさ」が7年のときをかけて小惑星「イトカワ」から帰って来る。メディアで大きく取り上げられ、一躍有名となった。
 プロジェクトの内容を読んだときはまだ探査機はできていなかった。気がついたらターゲットマーカーの署名の締め切りがきており名前を載せることはできなかった。

 2006年1月30日、自分は佐久にある臼田宇宙空間観測所を訪問した。小学校の頃に一度、建設中に来たことがあり、完成して稼動しているところを見るのはこれが初めてだった。

 許可を得て研究棟に入る。この日は行方不明になっていた「はやぶさ」からビーコンを受信して状況が明らかになって数日。研究棟はひっそりとしていた。今考えると対策を相模原と練っていたのかもしれない。


パンフレットと入場バッチ。パンフレットには「はやぶさ」の姿もある

 その後グライダーに乗りはじめ、クロスカントリーの練習のとき蓼科山から八ヶ岳に向かう途中、あの巨大なアンテナを目にすることができた。しかしそのとき思ったのは「なんて小さいのだろう」だった。
 直径64メートルある巨大なパラボラアンテナ、地上から見上げれば確かに大きい。しかし上空から見たらどうだろう、たった4000メートル上がっただけでアンテナは米粒程度にしか見えない。
 「はやぶさ」は地球から3億キロ離れたところにいる。そこから地球に向かって通信をするのはどれだけ大変なことだろうか。
 その「はやぶさ」が帰ってくる。臼田との交信は午後3時頃に終了し、内之浦と交信をしている。
 開発元であるNECのサイトから管制室の生中継を見る。19時54分頃、管制室内が拍手をしている。カプセルの分離に成功したようだ。
 そして22時30分頃、管制室内にいた人が全員立ち上がり、花束贈呈や記念写真を撮ったりしていた。地球の影になり交信できなくなったようだ。衛星運用チームの仕事も終わりだ。ここからはカプセル回収部隊と解析部隊の仕事。「はやぶさ」本体はその身を犠牲にして最後のミッション「小惑星の軌道予測」を行った。光学観測班の成果を期待したい。

 33時52分頃、和歌山大の中継を通じて「はやぶさ」帰還の状況を見た。おかえりなさい、ありがとう。


 今回メディアの対応が気になったのは「イトカワの石が入っているか」と声を大きくしていうこと。サンプルリターンのミッションはあくまでも「追加ミッション」で、ミニマムサクセスは十分達成している。はっきり言ってお釣りがきているほどだ。そのあたり、わかって欲しいです。
(そりゃテレビ的には石が入っているでしょうか、の方が聞こえがいいだろうけどね。)


 自分も技術者の端くれ。「こんなこともあろうかと」と言えるくらいリスクマネジメントができるようになりたい。
コメント
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