お 知 ら せ
車山気象レーダー観測所は下記の期間ドップラーレーダー化更新工事
を行います。工事期間中はご迷惑をおかけ致しますが、ご協力をお願い
致します。
工事期間 2012年9月24日(月)~11月15日(木)
山頂に作業エリアを設置するためレーダーサイト北側とレーダーサイト周辺の
一部で山頂散策エリアが規制されます。
ただし、全期間リフト~山頂~車山肩にかけての通行は出来ます。
工事資材のヘリコプターによる運搬のため、下記の日時については山頂への立
入規制が断続的に行われます。誘導員の指示に従っていただきますようご協力を
お願い致します。
・9月24日(月)09時00分から16時00分の間
以上長野気象台HPより抜粋
ここまで堂々と物輸のスケジュールが発表されるとは。これは行かねば!
大きいものを運ぶとなるとどこの航空会社を使うかな?
スケジュールが発表されてすぐに今月上旬の代休分を使って休む算段をする。
問題は納期の関係で仕事が間に合うかどうかだったがなんとか間に合った。他の書類仕事は全然手付かずだが…。
普段出勤するときより1時間以上早く出発。前日からの雨は上がり、霧が出ていた。
天気予報、天気図から愛知、岐阜、長野は雲は出ても雨が降るようなことはなさそう。
恵那山トンネルをくぐる頃には晴れ間が見えてきた。
諏訪湖SA通過。左に諏訪湖、ほぼ中央が車山。右の高い山は蓼科山。
グライダーのときには良く通る道。そこから今日はビーナスラインを蓼科方面へ向かう。
車山スキー場の駐車場に到着すると関係者らしき人が数人。今日運び上げる荷物は足場の鉄骨等約4トンあるかないか。
自分が到着したのが8時20分ころ。周りを見回してもヘリの姿は無い。予定では9時から作業開始となっていた。
意を決して関係者の方に声をかける。対応してくれたのは中日本航空のTさんとJRC(日本無線)の方だったのだが…
自分 「あの、今日ヘリの物輸があると聞いたのですが…」
Tさん「今日、中止になったんですよ。申し訳ありません、私が雨男のばっかりに…」
Tさんの話では、今日の作業で使う予定だった機材はJA9965(AS322L1 シュペルピューマ)なのだけど、ここの前の作業場所である上越で雨雲に阻まれて脱出できず、ここに来ることができないということだった。
かといって代替機が無いわけではないが、間もなく100時間点検になってしまうため動かすことができないということだった。近場なら可能だったのだろう。
そして「雨男」というのは、以前別の現場で一週間雨に祟られ飛ぶことができなかったことがあっただとか。
自分は名古屋からか、東京から来るものだとばかり思っていたため日本海側の天気までは考えていなかった。それを気にするときは松本空港に行くときくらい。アルプスが雨雲を止めるからその余波で松本の天気がグズつくことがあるから。
確かに天気図を見たときに、日本海側は天気が悪いことは解った。しかし、ヘリの運用までは読めなかった。
その後、関係者の方たちは気象庁の人(?)とどこかへ行ってしまった。自分は無線のアンテナを車に取り付けているところでついて行くことは出来なかったが、ついて行ったにしても何もやれることはなかっただろう。
こうなったら仕方がない。こっちのレーダーを試してみるか。
こんなこともあろうとは考えては無かったけど用意していたミニPCとmicro-adsbを持って車山を登ることにした。
山頂に一番近い駐車場に車を止めて、グライダーのときに使う靴(といってもちょっとしたトレッキングシューズっぽいもの)に履き替えて山道を登る。
受信機は松本空港に周波数を合わせておき、普段とは違う航空機が来たらすぐに行けるようにしておく。するとたぶんブリーフィング前に要請が来たのだろう。信大ドクターヘリが南信へ向け飛んで行ったところだった。
歩くこと30分、車山山頂に到着。見難いけど、八ヶ岳の麓に富士山が写っている。ノートPCの人ならディスプレイを傾けると見えるかも。
今回の工事はこの建物の中身の交換。レーダーとそれに関わる周辺機器の入れ替えだから工期は短い。
平日なのに意外と人が多い。フルムーンの人もいれば山ガールも。
そんな中、ノートPCを立ち上げ30分ほど受信。周りの視線?大丈夫、仕事着だから何かの調査と思われるから。
いや~、良く拾うね。成田のアプローチまでコンタクト。
このままここにいても仕方がないので移動することにしたが、どこに行こうか。佐久か、信大か、山梨か?
迷ったけどやっぱり松本空港へ。もし上越を脱出できれば松本空港で給油等するかもしれないから。
N450MW(Piper PA-42-1000 LOFTY LLCアメリカの会社らしい)
11時50分頃松本空港到着。予想通り雲多し。JH202がリービングハイステーション。
12:02着陸。結構陽炎がすごい。
ちょっと背風が強かったのでブレーキングも強めで減速。スポットへ。
自分が空港に着くちょっと前までフライトしていたJA9776「しんしゅう」
空港西側を新潟方面へ向かうJA81TT(EC135P1 中日本航空) 北海道までのフェリーかな?
たまに見かける飛行機雲の陰。 はっきり見えたので思わず撮影。
12:44 JH211がスポットアウト。いってらっしゃい。
行ってきます!
テイクオフスラストで滑走開始。
12:47テイクオフ! 今回のお気に入り。大きい写真はこちら
しばらく飛ぶものないな~なんて油断していたらエプソンの定期便がスタンバイ。
JA02EP(ビーチクラフトB300 セイコーエプソン)たまには流してみるか~
再びボーっとしていると県防災ヘリがトーイングされてくる。慌ててるような様子は無いから訓練かな。
No.2エンジンスタート。
「しんしゅう」と「アルプス」と見学者達。
隊員さん一人が機外目視確認。異常無し!
13:34 JA97NA Bell412EP 長野県防災航空隊 離陸して一旦新島々方面へ。
機長昇格訓練の一環だったのか、通常訓練にしては基本事項ばかりだった。左右旋回、ホバリング、横風想定の離着陸×2。あ、オートローテーションはなかったな。
14:22 ノーマルランディング。 お疲れ様でした。
空港にいる間中つけていたmicro-adsb。やっぱり前回同様フォッサマグナ沿いって感じ。
このままいても特に動きは無さそうだったのでゆっくり帰ることにする。
帰宅して、落ち込んでいるところをヨメに慰められる。
前回の御嶽物輸は、まだ使用するヘリを間近に見ることが出来ただけよかったのだけど、今回は何もない。松本空港で普段と違う航空機が撮れていたならそれで少しは気が紛れただろう。
そして26日の記事を見てさらに落ち込む…。
車山レーダー改修始まる 予報精度の向上に期待09月26日(水)
茅野市と諏訪市境の車山山頂(1925メートル)で25日、気象庁の車山気象レーダー観測所を改修し、雨雲や風の動く方向を予測できる新しいレーダーを据え付ける工事が始まった。この日は約400メートル下の駐車場から観測所までヘリコプターが16往復し、資材を運び上げた=写真。
導入するのは、動いている目標物から届く音波や電波などの周波数が変化する性質「ドップラー効果」を利用した「ドップラーレーダー」。雨雲などの位置を探るだけでなく、どの方向にどれだけの速さで移動するのかも探知できる。竜巻や突風の予兆も捉えられる。
雲間から秋の青空がのぞく天候の下、ヘリコプターは強い風に悩まされながらも無事にこの日の運搬作業を終えた。今後は直径4メートルのアンテナや、アンテナを覆う高さ9メートルのドームも新調し、11月15日に運用を再開する。
秋の高原で始まった作業風景に、散策の足を止めて珍しそうに眺める観光客の姿も。「日本一高い場所にある車山レーダーは予報の面でも重要。さらに精度の向上が期待できる」と、長野地方気象台(長野市)技術課の藤田宗一さん(51)。気象庁は本年度末までに国内全20カ所の気象レーダーを改修する。
信濃毎日新聞より
足場資材とかだけで16往復ですか! 何ですかそのフライト数! しかも写真がまたよくて余計に落ち込む。
絶対リベンジで行く!
車山気象レーダー観測所は下記の期間ドップラーレーダー化更新工事
を行います。工事期間中はご迷惑をおかけ致しますが、ご協力をお願い
致します。
工事期間 2012年9月24日(月)~11月15日(木)
山頂に作業エリアを設置するためレーダーサイト北側とレーダーサイト周辺の
一部で山頂散策エリアが規制されます。
ただし、全期間リフト~山頂~車山肩にかけての通行は出来ます。
工事資材のヘリコプターによる運搬のため、下記の日時については山頂への立
入規制が断続的に行われます。誘導員の指示に従っていただきますようご協力を
お願い致します。
・9月24日(月)09時00分から16時00分の間
以上長野気象台HPより抜粋
ここまで堂々と物輸のスケジュールが発表されるとは。これは行かねば!
大きいものを運ぶとなるとどこの航空会社を使うかな?
スケジュールが発表されてすぐに今月上旬の代休分を使って休む算段をする。
問題は納期の関係で仕事が間に合うかどうかだったがなんとか間に合った。他の書類仕事は全然手付かずだが…。
普段出勤するときより1時間以上早く出発。前日からの雨は上がり、霧が出ていた。
天気予報、天気図から愛知、岐阜、長野は雲は出ても雨が降るようなことはなさそう。
恵那山トンネルをくぐる頃には晴れ間が見えてきた。
諏訪湖SA通過。左に諏訪湖、ほぼ中央が車山。右の高い山は蓼科山。
グライダーのときには良く通る道。そこから今日はビーナスラインを蓼科方面へ向かう。
車山スキー場の駐車場に到着すると関係者らしき人が数人。今日運び上げる荷物は足場の鉄骨等約4トンあるかないか。
自分が到着したのが8時20分ころ。周りを見回してもヘリの姿は無い。予定では9時から作業開始となっていた。
意を決して関係者の方に声をかける。対応してくれたのは中日本航空のTさんとJRC(日本無線)の方だったのだが…
自分 「あの、今日ヘリの物輸があると聞いたのですが…」
Tさん「今日、中止になったんですよ。申し訳ありません、私が雨男のばっかりに…」
Tさんの話では、今日の作業で使う予定だった機材はJA9965(AS322L1 シュペルピューマ)なのだけど、ここの前の作業場所である上越で雨雲に阻まれて脱出できず、ここに来ることができないということだった。
かといって代替機が無いわけではないが、間もなく100時間点検になってしまうため動かすことができないということだった。近場なら可能だったのだろう。
そして「雨男」というのは、以前別の現場で一週間雨に祟られ飛ぶことができなかったことがあっただとか。
自分は名古屋からか、東京から来るものだとばかり思っていたため日本海側の天気までは考えていなかった。それを気にするときは松本空港に行くときくらい。アルプスが雨雲を止めるからその余波で松本の天気がグズつくことがあるから。
確かに天気図を見たときに、日本海側は天気が悪いことは解った。しかし、ヘリの運用までは読めなかった。
その後、関係者の方たちは気象庁の人(?)とどこかへ行ってしまった。自分は無線のアンテナを車に取り付けているところでついて行くことは出来なかったが、ついて行ったにしても何もやれることはなかっただろう。
こうなったら仕方がない。こっちのレーダーを試してみるか。
こんなこともあろうとは考えては無かったけど用意していたミニPCとmicro-adsbを持って車山を登ることにした。
山頂に一番近い駐車場に車を止めて、グライダーのときに使う靴(といってもちょっとしたトレッキングシューズっぽいもの)に履き替えて山道を登る。
受信機は松本空港に周波数を合わせておき、普段とは違う航空機が来たらすぐに行けるようにしておく。するとたぶんブリーフィング前に要請が来たのだろう。信大ドクターヘリが南信へ向け飛んで行ったところだった。
歩くこと30分、車山山頂に到着。見難いけど、八ヶ岳の麓に富士山が写っている。ノートPCの人ならディスプレイを傾けると見えるかも。
今回の工事はこの建物の中身の交換。レーダーとそれに関わる周辺機器の入れ替えだから工期は短い。
平日なのに意外と人が多い。フルムーンの人もいれば山ガールも。
そんな中、ノートPCを立ち上げ30分ほど受信。周りの視線?大丈夫、仕事着だから何かの調査と思われるから。
いや~、良く拾うね。成田のアプローチまでコンタクト。
このままここにいても仕方がないので移動することにしたが、どこに行こうか。佐久か、信大か、山梨か?
迷ったけどやっぱり松本空港へ。もし上越を脱出できれば松本空港で給油等するかもしれないから。
N450MW(Piper PA-42-1000 LOFTY LLCアメリカの会社らしい)
11時50分頃松本空港到着。予想通り雲多し。JH202がリービングハイステーション。
12:02着陸。結構陽炎がすごい。
ちょっと背風が強かったのでブレーキングも強めで減速。スポットへ。
自分が空港に着くちょっと前までフライトしていたJA9776「しんしゅう」
空港西側を新潟方面へ向かうJA81TT(EC135P1 中日本航空) 北海道までのフェリーかな?
たまに見かける飛行機雲の陰。 はっきり見えたので思わず撮影。
12:44 JH211がスポットアウト。いってらっしゃい。
行ってきます!
テイクオフスラストで滑走開始。
12:47テイクオフ! 今回のお気に入り。大きい写真はこちら
しばらく飛ぶものないな~なんて油断していたらエプソンの定期便がスタンバイ。
JA02EP(ビーチクラフトB300 セイコーエプソン)たまには流してみるか~
再びボーっとしていると県防災ヘリがトーイングされてくる。慌ててるような様子は無いから訓練かな。
No.2エンジンスタート。
「しんしゅう」と「アルプス」と見学者達。
隊員さん一人が機外目視確認。異常無し!
13:34 JA97NA Bell412EP 長野県防災航空隊 離陸して一旦新島々方面へ。
機長昇格訓練の一環だったのか、通常訓練にしては基本事項ばかりだった。左右旋回、ホバリング、横風想定の離着陸×2。あ、オートローテーションはなかったな。
14:22 ノーマルランディング。 お疲れ様でした。
空港にいる間中つけていたmicro-adsb。やっぱり前回同様フォッサマグナ沿いって感じ。
このままいても特に動きは無さそうだったのでゆっくり帰ることにする。
帰宅して、落ち込んでいるところをヨメに慰められる。
前回の御嶽物輸は、まだ使用するヘリを間近に見ることが出来ただけよかったのだけど、今回は何もない。松本空港で普段と違う航空機が撮れていたならそれで少しは気が紛れただろう。
そして26日の記事を見てさらに落ち込む…。
車山レーダー改修始まる 予報精度の向上に期待09月26日(水)
茅野市と諏訪市境の車山山頂(1925メートル)で25日、気象庁の車山気象レーダー観測所を改修し、雨雲や風の動く方向を予測できる新しいレーダーを据え付ける工事が始まった。この日は約400メートル下の駐車場から観測所までヘリコプターが16往復し、資材を運び上げた=写真。
導入するのは、動いている目標物から届く音波や電波などの周波数が変化する性質「ドップラー効果」を利用した「ドップラーレーダー」。雨雲などの位置を探るだけでなく、どの方向にどれだけの速さで移動するのかも探知できる。竜巻や突風の予兆も捉えられる。
雲間から秋の青空がのぞく天候の下、ヘリコプターは強い風に悩まされながらも無事にこの日の運搬作業を終えた。今後は直径4メートルのアンテナや、アンテナを覆う高さ9メートルのドームも新調し、11月15日に運用を再開する。
秋の高原で始まった作業風景に、散策の足を止めて珍しそうに眺める観光客の姿も。「日本一高い場所にある車山レーダーは予報の面でも重要。さらに精度の向上が期待できる」と、長野地方気象台(長野市)技術課の藤田宗一さん(51)。気象庁は本年度末までに国内全20カ所の気象レーダーを改修する。
信濃毎日新聞より
足場資材とかだけで16往復ですか! 何ですかそのフライト数! しかも写真がまたよくて余計に落ち込む。
絶対リベンジで行く!