新しい相棒

　話は1月頭、デリカの契約をした頃にまで遡る。

　ジューク、エクストレイル、ムラーノの3台を売却し、主力機であるデリカを購入。
　これで事足りるかというとそうはいかない、

　田舎にとって車は足。
　都会のように公共交通機関がひっきりなしにやってくるわけではない。
　高卒で就職する人はまず自動車の免許取得が必須になるため年末くらいから自動車学校に通い始めるのが普通だ。

　そんな田舎では家族の免許取得者数=車の台数なのだ。
　うちの場合、軽トラがあるためこれがじいちゃん専用車になる。
　しかし、デリカを自分が乗ってしまっているとヨメが子供を連れて買い物に出かけることもできない。
　なので、デリカはヨメ用となり、自分は新たに車が必要となる。

　通勤が主目的となるため、新車でなくてもいいが、譲れないのが「ジムニー」であること。
　ヨメに「ジムニーでなきゃダメなの？」と言われたが、ディーラーさんに「ジムニーで我慢しているんだよ」と助け舟を出して頂きヨメから何とか了解を得る。

　MTのジムニーをいつものディーラーさんに探してもらうと茨木にいいのがあると1月21日に連絡が入る。
　とりあえず見積もりだけでも出してもらい、書類を受け取ったのが22日の夕方だった。
　金額的な折り合いがつきそうだが、少し「えくぼがあるよ」というのが引っかかっていた。
　それでもなかなか市場に出てこないのが出てきたんだから…と思い、次の日にHPを見るがこの車が見当たらない。
　ディーラーさんに再度確認をしてもらうと「売れちゃいましたね。」とのこと。

　人気車種のため少々のへこみは関係ないそうだ。
　自分もこれまでジムニーには2台乗ってきたがどれも高値で買い取ってもらった記憶がある。
　本当に好きな人はヒルクライムやクロスカントリーに使うためシャシがいかれるまでは直して使うのだ。

　逃がした魚は大きい、というが、かなりショックだった。
　しかしその日の夕方、再びディーラーさんから電話がかかってくる。
　「○○さんのために仕入れましたよ。27日に現物が来るから見てみてください。」
　一瞬、頭の中が？でいっぱいになった。

　どうやらオークションに出ていたのを仕入れてくれたようだ。
　装備やグレードを聞くと逃がしたものより良さそう。さて、どんなのか…。



　1月27日に現物が届く。
　昼休みに見に行くと店の前に置いてあった。


クロスアドベンチャーの40th記念車。倉敷から来たそうな。


　お腹の下とか見たが錆は見当たらない。
　ボディに傷は無くしっかり装備もついておりこれは高そうだ。
　しかし、ディーラーさんから提示された金額はこちらの想定内。
　がんばって値引いてくれて赤字だろうことは明白だ。
　即決でサインしたのだった。

　すぐに乗れるかと思いきや、名義変更等もろもろの手続きがあるため2月14日以降の納車になるとのことだった。
　では自分の休みの日である15日に納車、ということでスタッドレスタイヤもそれに合わせてそろえてもらう。

　自分のほうは無線やAC100Vに確保等をするための機材をそれまでに購入。
　納車される日を待ったのだった。


　そして納車日である2月15日。
　親父にデリカで店直近まで乗せて行ってもらう。
　店には自分の車以外にも数台がピカピカに磨かれて置いてあった。
　ディーラーさんに聞いたら「今日、自分の担当だけで3台も納車がある」とのこと。
　日が良いため納車が集中したようで、取りに来てくれたことに感謝していた。


しっかりと磨かれて綺麗なこと。


　納車前の磨き中に何か所か傷の補修痕が見つかるが問題無し。
　それよりも泥除けつけないとね。オーバーフェンダーはどうしよう…。

　帰宅後の家祈祷の中でジムニーのお祓いもしてもらう。
　ナンバーは希望で出しており、エクストレイルの番号を引き継いだ。
　


デリカの後にしっかりとお祓いしてもらう。


　その後はバタバタで、車のことに取り掛かれたのは子供たちが寝てから。
　これまでの懸案事項だった「アンテナの干渉」を解消すべく電動基台を購入。
　よく小牧へ撮影に行った際や立体駐車場でアンテナを出しっ放しで走行してひっかけたことが数回。
　家の車庫に入れる際にも2、3回ひっかけた覚えが。



釣りのリールみたいに見えるのが電動基台。あとはどこまで走行に耐えれるか、かな。



　これでしばらく（10年）は車の動きは無い予定。
　こいつとは長いつきあいになりそうだ。