笑顔浴

優しい時間

褒めるより、認める

2011年11月11日 | Weblog

褒められることに慣れてる子が多いと感じる。

褒められると、その期待にに応えようともっともっと頑張る。

でも、頑張ってもできないことは多い。そして疲れる。

褒めると反発したり無視する子は、

かつて頑張り過ぎて、達成できなかった自分を責めているのかもしれないと感じることがある。

 

「あなたは、きっと仕上げる気がする」と2週間前に暗示をかけた男子学生が

これまで、ためにためたプリントを「全部やった」と持参して、あっという間に立ち去った。

「未提出の人は平常点が無いよ」と脅すよりも互いに気持ちがよい。

 

一度も提出してない子がクラスに何人もいて、昨日は声をかけて回った。

寝たふりしてるのを「もしもし~」と起こし、

「ご迷惑だろうとは思うけどプリントの欠番がないか見せてね」とプリント枚数を確認しようとすると

「僕、少しはやっとんよ」と そのページを懸命に探して 開けてくれる。

「プリントやってるのを、私知ってるよ」と答えると、

ニーと笑って、なんと 寝ないでプリントに取り組んでいるではないか!

また寝てるのかとあきらめないで、話してみるもんだなあ~と感じた。

 

「教科書は?」「忘れました」

「プリントは?」「家にあると思います」

「二人とも、教科書持ってないの?」

机の上にはジュースと化粧道具と本日配布したプリント・・さて

「どうしようか?」

後ろで寝ている子の教科書を素早く取って

「やっぱり、ありました」と平気な顔でいうので、つい笑ってしまった。

「美容師はバカの仕事と言われた」

「貴女もそう感じる?

 難しい教科を勉強して国家試験に合格せんといかん。 カットやパーマの技術もマスターせんといかん。

 デザインや色彩や芸術的なセンスも磨かんといかん。 しかも、お客さんをホッとさせる優しさも持っている。

 バカにはできん仕事だと 私は考えてるんだけど、どうですか?」

「よし。頑張る」といって、奪った教科書で取り組み始めました。

後ろの寝てるヤツにお礼いっとくんだよ。


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