今日も日本中で病院ボランティアが患者さんやご家族を支援しています。
私がオーストラリアでホームステイしたとき、
午前中はゴールドコースト病院でボランティア参加させていただきました。
ボランティアの内容は、病室を訪問して話し相手をしたり介助したり、用事を代行するグループと、
私のように英語が堪能でない者でも作業が可能なキッチンの仕事がありました。
病院のキッチン(軽食喫茶)に病院のスタッフや見舞客や患者さんが、
サンドイッチやコーヒーを買いにきます。収益を集めて病院の医療機器の購入に当てられます。
私の作業は、大きなバケツいっぱいの卵の殻剥き ジャガイモの皮むき
蒸した鶏肉をほぐしたり、コロッケの下準備などでした。
10時30分になると、喫茶室でカフェラテを飲ませてくれます。
お昼はサンドイッチを、はさむ物を自分で決めて注文します、たくさん!とか少しだけ!とか、希望を叶えてくれます。
サンドイッチを入れた紙袋の中に顔を入れて食べるという感じのデカサンドでした。
ボランティアは、少年から高齢者まで年齢はバラバラ 男女差も同じくらいでした。
私のパートナーはインドネシアから来た移民とおっしゃっていました。
決して生活に余裕があると思えない方も、裕福な奥様も同じ場所で働きます。
たしか、キリスト教の奉仕活動とおっしゃっていたような気がします。
日本でも仏教の布施の教えがあって、無料奉仕をなさっている方々がたくさんおられます。
養老先生が、「確実な持物は、唯一身体のみである」とおっしゃっています。
私には~があります。と思えるもの、例えば 家族や友達やお金や資格や名声は、
消えたり、盗まれたり そうでなくても いずれ失いますが
身体だけは、死ぬまで失うことはありません。唯一身体が資本ということでしょう。
生きてさえいれば、失っても失っても、更に新しく得られます。
身体を使って経済活動に励む一方、カネにならない作業にも関心をお寄せください。
ほどよき人生のバランスが生まれます。
日本病院ボランティアの機関紙に 私達の活動を紹介する記事が載りました。
字数制限のある中で、緩和ケア病棟での活動を懸命に伝えたいと書きました。
~ティーサービスで普段の私に~
15年目を迎えた「ふれ愛」の多様な活動の1つがティーサービスで、緩和病棟で毎週金曜日の午後にオープンします。『昨日入院した』患者さん『病室の口論で疲れた』『一息いれると身体が休まる』と休憩のご家族、車椅子や電動ベッドの移動に看護師さんの手を借りて親しい方と訪問くださる皆様を、飲物に音楽と真心を添えてお迎えします(病室にお届けも)。初対面の皆様が円卓を囲み談笑され、演奏曲を口ずさみ、美味しいと評判の手作り菓子&上品な食器&普段着の私達との会話で、闘病や看病で忘れがちないつもの自分に戻る時を楽しんでおられる印象です。「病室で水も飲めないのにお菓子まで食べちゃった!ありがとう、また来ます」の笑顔に出逢うと私達は嬉しくて!病院内の行事に加え、昨年は第11回日本クリニカルパス学会もティーサービスで応援しました。期待されるニーズに丁寧に応えられる私達であれますように。四国がんセンターボランティア グループふれ愛 ティーサービス担当