PURPLE DOT(別館)

超個人的備忘ログです。
不定期更新、記憶曖昧、自分にしかわからない記述多々。
ただの参考記録です、ご寛恕ください。

2018-2019の記憶 with The Gospellers

2024-12-05 23:23:01 | 雑記とか
12/5分?

ーー説明定期ーー

ふと思い立ったので、30周年を迎えるゴスペラーズの思い出的なものを若干赤裸々っぽい感じで綴っていこうかなと。
今更すぎるけど。

思い立ったのが遅いので2年ごと、毎月5、10、15、20、25日に上げていくかんじで。

ただの自分語りですがそれでもよければどぞ。





2018年

この年といえばまず、北山氏の誕生日に当たった苗場、20周年。

ここで待ち受けていたのは……由実様との邂逅。

松任谷由実
BLIZZARD
https://www.shazam.com/track/40365128?referrer=share

みんなここまで大きな声出せたんだ?と思うほどの、G10武道館以来聞いたことのないような音量の大歓声。
5人が先方のコンサートに登場したのは知っていたが、まさか由実様から5人のところに来てくれるとは思いもしなかったというのが大きい。
20年もやれば由実様のような偉大なミュージシャンに祝ってもらえるんだ、と嬉しくなった。
もともとのチケット代では足りないのではないか、追加で支払った方がいい?とも思った。
追加料金を払う代わりに、由実様のベストアルバムを買った。

荒井由実
朝陽の中で微笑んで
https://www.shazam.com/track/78029240?referrer=share

苗場にはほかにも、竹本健一さんやDJバリK〜んさん、それになんといっても旧ゴスバンドのバンマスだったスーパーベーシスト・須藤満さんもゲストに来てくれていた。
旧ゴスバンドはわたしが初めてゴスペラーズのライヴに参加した時から、いやその前からバンドメンバーでいてくれたので馴染み深く、須藤さんの、楽譜の海を自由に泳ぐようなベースの音色がどれだけ5人の音楽を長いこと支えてきてくれていたかと思うと尊敬でしかなかったので、須藤さんがいた時間はほぼ5人そっちのけで須藤さんをじっと見ていてしまったのだった。その場にバリさんもいたのに。
そのバリさんが主催のDJタイムがライヴ終演後に行われ、こちらも盛り上がった。顔を出すメンバーもいた。竹本健一さんの持ち歌もとても良かったし、須藤さん、バリさん、そこにコンピューターオペレートの宇佐美さんが加わったユニットもとても良かった。終盤は5人の曲メドレー状態になってものすごい熱気に包まれていた。けれど騒ぎすぎたのか、この時を境に苗場ではDJタイムを設けられなくなってしまったようなので残念。


そのあとファンの集い、橋ツアー、高崎音楽祭などにも赴いた。いずれも心から楽しかった。
毎回毎回心を尽くしてこちらを楽しませてくれる彼等。
全員がひとつのステージ、だけではなく、ひとつの楽曲、ひとつのフレーズ、ひいては1音1音を大切にしているからこそできることだと思う。
5人ともそれを大切に思ってくれる人達で、そんな5人が集まっていることはきっと神様が仕合わせてくれた運命であり、奇跡だ。
そんな彼等に、尊敬を通り越して畏敬、いや、もはや畏怖の念を抱くようになっていた。


そして彼等は、新しいアルバムを発表する。


ゴスペラーズ「What The Would Needs Now」トレイラー
https://youtu.be/uvR6i3JkJ2c?si=ilv8mIi-rFl90SWy


それまでのリリースも嬉しかったが、全ての曲が自分の心に刺さった。
彼等のハーモニーは、やはり彼等にしか紡げない。
「そんなの当たり前のことじゃないか」と笑われるかもしれない。
でも。
ひとりひとりバラバラな声質を活かす、という、敢えて茨の道を行くことで、時間はかかるけれどそのぶんちゃんとハモった時にものすごい化学変化が起きるのだ。

余談になると思うが、わたしにはその難しさがわかる。
ほんのちょっとだけ経験したアカペラをやる際、ある人から「もっとみんなに声質合わせてくれない?」というようなことを言われたからだ。
精一杯歌っていたつもりだったので、それはそれはショックだった。自分を否定されたように思ってしまったから。
確かにみんな似たような声質にして歌った方が【より揃っている「ように聞こえる」】。
しかし、それなら極端な話、1人で多重録音しているのと変わらないのではないか。複数人が集まってやる意味がないのではないか。わたしがいてもいなくても、変わらないのではないか……と思ってしまった。
わたしがアカペラを諦めてしまったのは、そんなこともあったからかもしれない。(わたしがあらゆる面でみんなの足を引っ張っていたのが最大の要因だったのだとは思うが)
合唱などは比較的そういう傾向になりがちだと思う。ある方針に沿ってこういう声をみんなで同じように出しましょう、というもの。合唱くらい人数が多い場合は練習時間の都合もあってその方が合理的だと思うし、それはそれで美しいものができるのだろう。
しかしゴスペラーズのように、所謂コンテンポラリーなアカペラであれば3〜8人程度か。そのグループの方針次第ではあるが、個人的にはそのくらいの人数であるならば個性を押し込めて同じ声を出すよりも、個性を活かして『自分』のままで歌った方が歌に気持ちも込めやすいし、グループの色が出るのではないかと思っている。
ただ、そうするとまとまるはずのものも簡単にはまとまらなくなってしまうのも事実。
だから時間をかけて何度も何度も声を重ねることが大切、ではあるが、それはなかなか簡単にできることではない。
しかしゴスペラーズはそれをずっとやっている。少なくともわたしの心を声だけで掴んだ「笑っていいとも!」でのあの歌声に、それは表れていたと思う。そしてその歌声は、現在進行形で磨かれ続けている。
だから、あの5人はすごいのだ。

メジャーデビューから20年以上ずっと同じメンバーで、途轍もない回数で真摯に歌い続けている。声を重ねるだけで、お互いの考えていることまで把握できるほどに。
そんな彼等のハーモニーは、絶対にこの5人にしか奏でられないのだ。


リリースから間もなくアルバムと同タイトルの全国ツアーか始まり、言うまでもなく足を運んだ。

こんなに素晴らしいハーモニーはただ漫然と回数を重ねただけでは生まれないのだろうな、などと感激しながらライヴを堪能していた。
それでもまだまだ、こんなところはまだ通過点だと言わんばかり。彼等がより一層高みを目指し続けていることを感じられて嬉しかった。
このライヴの最後に『この世界に足りないものはハーモニーである』と歌う彼等だったが、わたしはそこに"彼等の"と付け足したかった。


ゴスペラーズ
epilogue
https://www.shazam.com/track/437786303?referrer=share


このころは夏にSOUL POWER SUMMIT、秋〜冬くらいから年を跨いで全国ツアー、という形式で毎年のように固定されていたように思う。
漠然と「このルーティーンがどこまでも続いていくのだろう」と呑気にしていた。



2019年

この年といえば、ゴスフェス。
25周年でさまざまなゲストを迎え、本当に盛り沢山で、チケット代の元を取るどころか、追加で支払わなくてはならないのでは?とまた思った。

勿論、音楽面でも抜かりなかった。この日コラボで聴けて一番良かったと個人的に思ったのはこれ。


TOKU
Maxine (feat. The Gospellers)
https://www.shazam.com/track/357677001?referrer=share


夏のイベントもあった。
高崎音楽祭にも行った。
いずれも心から楽しかった。


しかしこの年の下旬。
ほんの些細なことで臍を曲げていたわたし。

ある時は酒に飲まれ、酒井氏が新曲の丁寧な解説をやっていたらしいことも後から知った(酔っ払いすぎていたのでアーカイブもまともに聴けなかった)ほどの体たらく。

新曲が出たのに、まともに聴いてもいなかった。


ゴスペラーズ
VOXers
https://www.shazam.com/track/499238344?referrer=share





余談だが、このころ、ちょっとした歌のコミュニティのようなものに混ざった。
アカペラを諦めていたのに。
ある意味"ハモれメロス"の"侵入生"に近いものがある。
けれどもそこで自分自身の無意識な思い上がりに気付かされた。
その後も何度か顔を出していたが、ふとしたことでそのコミュニティの創始者のような人に嘘をついてしまった。
そこで嘘をついたところでただのその場凌ぎなだけで、何の得にもならないのに。
その人が怖くて、という情けない理由から、それを言い出せなかった。
最も尊敬しなくてはいけないような人のことを裏切った形になったまま、この年を終えてしまった。
それをずっと引きずっている。
実は2024年になった今も、まだ和解できていない。
いや、もう和解できないかもしれない……
そんなことを抱えながら生きているのもあって、つくづく自分が嫌になった。



その翌年、とんでもないことになるなんて、想像すらできずに。



次回へつづく。
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