近鉄の新型名阪特急“ひのとり”が登場しましたがその陰で2020年度末までに
消え行く運命となったのが12200系スナックカーです。
唯一、伝統の近鉄特急色を纏って活躍中の名車と桜の組み合わせもこの春限り・・・。
桜の満開を少し過ぎてしまいましたが桜の咲く風景の中を走る12200系を撮影しました。
OLYMPUS OM-D E-M1 markⅡ+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO+FL-600R
Avモード f7.1 1/640sec ISO200 (29mm) ストロボFP発光
かつての国鉄特急色もそうなんですがこの近鉄特急色も風景の中に埋没しない
存在感を発揮する素晴らしいカラーリングだと思います。
昭和40年代から汎用特急車として近鉄特急を支えてきた12000・12200系ですが
登場時のインパクトは今でも忘れられませんね。
スナックコーナーの存在も勿論ですが当時、国鉄特急車がシートピッチ910mmの回転クロスシートが
標準だった時代にこのスナックカーは980mmのピッチにリクライニングシートを備えていたのです。
木目調の落ち着いた車内に赤色のリクライニングシートとの組み合わせは幼かった当時の私にも
感じられる高級感だったのです。
また先行して落成した18200系同様に180kwという大出力モーターを備え33.3‰の連続急勾配を
物ともせず100km/hの速度で駆け上がる豪快さも魅力の根源ですね。
雲が多くなって来ましたが恐らく最後の桜とのコラボ写真を狙います。
OLYMPUS OM-D E-M1 markⅡ+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
Avモード f4 1/1250sec +0.3EV ISO320 (35mm)
京都へ向かう12200系。
京都・大阪方先頭車は2丁パンタグラフを備え迫力有る表情となります。
アングルによっては厳しい状況も有りますがアスペクトレシオの天地に余裕の有る
マイクロフォーサーズカメラにチェンジしてからはパンタ切れの恐怖から
逃れる事が出来ました。
更に最後となるカットは郡山城跡名物・枝垂れ桜とのコラボを狙いました。
OLYMPUS OM-D E-M1 markⅡ+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
Avモード f4.5 1/1250sec ISO320 (29mm)
イラスト入りの『吉野連絡』のサボを掲げるのも12200系のみ。
その姿と郡山城跡名物・枝垂れ桜との組み合わせもこれで最後と思うと寂しい限りですね。
数えきれない位、乗車・撮影した12200系ですがあと僅かの活躍をしっかり見守りたいと思います。
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せっかくなので本日撮影した他系列の写真もご紹介・・・
23000系 伊勢志摩ライナー
50000系 しまかぜ
12400系 サニーカー