poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

夏もお直し

2014-08-17 19:45:23 | Onaoshi
子どもの頃、スカートをビリビリに破ってひどく叱られたことがあります。
ブランコから飛び降りる遊びが楽しくて夢中になっているうちにやってしまったのです。
お転婆だったわけではなく、注意力散漫のなせるワザでした。

淡いオレンジピンクにクリーム色の小さな水玉模様。
独身貴族だった叔母が自分の洋服をオーダーするついでに作ってくれた薄手ウールの吊りスカートは、ハイウエストのなかなかおしゃれなデザインでした。
それが修繕できそうにもないほどビリビリの状態になり、母の逆鱗にふれてしまったわけです。
少々の破れやほつれはツギ当てや繕いをして大切に着る時代でしたが、あのときのビリビリはその範疇を軽く越えていました。

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半月ほど前のことです。
長年愛用してきたインド綿のロング丈ワンピースを着て、ちょっとそこまで自転車で。。。
案の定、ペダルに引っ掛けて裾の一部がビリビリに裂けてしまいました。
わかりきった失敗をする自分の愚かさが悲しくなりました。
処分する気にもなれず、しばらく放置していましたが、何とか修理してみようと思い立ちました。
プリント柄でフレアたっぷりのデザインでしたから、裂け目をつないでしまえばほとんど目立たないはずです。
それを幸いに、裂けたところを単純に縫いつないでいくだけの繕いにしました。


 ☆エヘへ、まっ、とりあえずこれでいいか...のお直しであります。

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その作業を経てチクチクモードに入ったBoccoは、次の繕いに取りかかりました。
はじめの画像に映っている古い麻布の手提げ袋。
フランスで郵便物を運ぶときに使われていた袋をリフォームしたものなんだそうです。
きれいに洗濯されていたものの、繕いの跡が大小6つあり、大きなシミも残っていました。

そんな傷み具合と何でも放り込める手軽さが気に入って、野菜の買い出しや図書館通い...と大活躍。
なんでもござれの便利袋として酷使しているうちに、もともと少し薄くなっていた部分が今にも裂けそうな状態になっていたのです。

手元にあった麻糸でステッチを入れました。
この他に小さな穴やほつれがあるところにも手を加えて今回の修繕はひとまず終わりとしましたが、今後も必要に応じ、あるいは気の向くままに手を加えていきたいと思っています。
そんなゆとりが持てるとよいのですが...ではなく、ゆとりは自分で生み出すものでしたよね、Bocco サン!

 ←拡大できます。
 ☆元々あった修理の跡...ずいぶん大胆な繕い方です。
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4 コメント

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Unknown (あみんこ)
2014-08-18 18:11:21
「繕う」という作業は心を落ち着かせるものだよね。
物を丁寧に扱っている事がそうさせるのでしょうから。

最近は、自分が気になっていたことの整理は、丁寧に扱って心の引き出しにしまう事にしています。自分の人生を受け止めていくにはこれしかないな、と思って。
心のほころびも一杯抱えての人生ですが、その修繕にも
気を配っていく工夫が必要だよね~。
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気長に丁寧に (Bocco)
2014-08-18 22:37:45
あみんこさん

編むこともそうだけど、縫ったり繕ったりする行為には心を鎮める作用がある......私もたぶんそれを期待して始めたんだと思います。無心になることによる浄化作用とでもいうのでしょうか。
心のほころびも、強引に綴じつけてしまうのではなく、気長に、ひと針ひと針丁寧に繕っていく必要がありそうですね。
返信する
Unknown (Cafeの宿六)
2014-08-20 01:33:11
Bocco様

こんばんは

こうして繕われたものの写真を見ていると人や物に対する優しさやいとおしさが伝わってきます。

また あみんこさん とのやり取りを読ませていただきお二人のものの見方考え方の奥深さに感心させられています。

迷惑かとは思いますがこれからも引き続きチョコチョコ覗かせていただきたいと思います。
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Cafeの宿六さま (Bocco)
2014-08-24 21:42:55
いつも優しさあふれるコメントをいただき、ありがとうございます。
年甲斐もなく背伸びした言葉を並べているようでおはずかしい限りですが、これからもよろしくお願いいたします。
今年もまた、うたた寝Cafeに豊かな秋の実りが訪れますよう。。。
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