四畳半神話大系読み終わりました☆

積読上等！いつだって読みたい本は山積みなんだぜ☆
と。いきなり爽やかにダメっぷりを発揮した所で…。
ごきげんよう。sachiakiです。

だいぶ前に買って、ずっと積読になっていた『四畳半神話大系／森見登美彦』を
やっとこさ読み終えました。
ていうか、ずっと小難しいことばっか考えていたせいか、
久しぶりの文庫、それもgdgd文学は砂糖菓子のように甘く
サクサクと読み進められて楽しかったです。
やっぱいいね。
ネガティブ学生の青春ものは垂涎ものですよ。
乙一さんが新作を出さなくなって久しいので
しばらくは森見さんの小説をターゲットに読んでいこうかしらん？
なんてことを考えてしまいました。

◇

で、この『四畳半神話大系』はあらすじに紹介されているように
4つの世界が平行して進み、けっきょく自分はどんな道を選んでも
やっぱり鬱々としたキャンパスライフしかなく、
受け止めたくないだけで、それはそれで楽しい生活なのだ。
ということを描き出してくれてます。
また、森見さんの作品に出てくる主人公ってのが
自分を尊大に見積もってしまったがための人生への敗北感、
人間関係の距離感がうまくつかめないという、おおよそダメ人間の典型で
この描写が絶妙なんですよね。
滝沢さんの『ネガティブハッピーチェーンソー』にいる主人公は
ペシミストではあるけれど、人間関係もそこそこ築けていて
ただくすぶっているだけであるのに対し、
乙一さんの小説に出てくるような、誰とも関係を持ちたくない、
傷つきたくないし、傷つけたくないという臆病な主人公でもなく、
ただただ阿呆の限りをつくし、飯ウマな世界観（人の不幸で飯が三杯食べられる）と、
それを拒絶したい高貴な魂を信じているネアカな主人公ってところに好感が持てますw

SF的な展開を持ちながら、世界を俯瞰する視点は言うなれば神の視点☆
まさに四畳半という狭い世界で広がる神話でしたwww

思わず舞台となった『下鴨泉川町』をググルのマップで見てしまったり。
あー、京都行きたいなー。＜すぐに影響されるんです

とりあえず今月はお出かけやら何やらが多いので
しばらくはドコへも行けない予感です。
その代わり次の本を何にするか決めようかと…。
まぁ、『アフリカにょろり旅』か『裸者と裸者』か『理性の限界』の三択なんですけど…。
なんかどれも重たくて今はいいかなー…。
西尾維新の『きみとぼくが壊した世界』あたりを読もうかしら。
いわゆる『世界系』。

もー、今の世の中自分以外信じられないもんね。
世界系に落ちて、怠惰な時間を送るのも悪くないかも？

とかいいつつ、『源氏物語』を聞きながら
今も昔もそんな変わんねーなー。なんてことも思ってみたり。
人間集まればロクなことにはならないし、すごいこともできるんだなーとかナントカ。


明日は専学の友達とコルテオに行ってきます。
サーカスなんて観るのいつ以来だろう…。
初めてではない気もするんだけど、やっぱり初めてかも。
とにかく楽しみです♪

ではでは、明日は楽しんできますよー☆