昨晩『マルホランドドライブ』を観て
こんな引き込まれる映画を作れるってのは
やっぱ格が異次元にいるんだなぁ
なんてことを思ったsachiakiです。
正直にいえば、見終わった瞬間はポカーンでした。
とくに最後5分なんて、これで話たためるのか?
そんなことを思ってハラハラしていたくらいですが
結局たたみきれてなくて、
ていうか、たたむ必要がない映画だってことに
見終わってポカーンのあとに気づいた感じです。
交通事故にあって記憶をなくしてしまう美女リタ(仮名)と
リタが迷い込んできた家の住人の姪っ子ベティが
友情を育みながら失った記憶の謎を追う、
そういう話なのかと思ったら、
並行して街の掃除屋(○し屋)が出てきたり
映画監督の話が出てきたりで
???ってなることがいっぱいで
それが伏線のように見られるんだけど、
とくに伏線というわけでもなかったように思います。
私が思うに、唐突に映画監督の前に現れる
カウボーイというなぞの存在がいるのですが
そのカウボーイがいう
「人の態度は ある程度その人間の人生を左右する
お前もそう思うか?」という問いがあるんですけれど、
おそらくこのセリフがすごく重要なだけで、
それ以外はその人の態度でいくつもの多重な
パラレルワールドが重なり合っているってことで
私たちは”態度を大事にしなくてはならない”
ってことなんだろうと受け止めました。
受け止め方はいくらでもあるので
私はそう受け止めたってだけですけれど。
そしてそれは私がマザーテレサの言葉が好きだからで
考えは言葉を作り、言葉は行動を作り、
行動は性格を作り、性格が運命を作る。
その考え方に近いからなのだと思います。
それにしても割と濃厚めな百合おセックスが始まった時には
え?ってなったけれど、
その直前に彼女たちが失くした記憶の追跡をして
リタ(仮名)の住居らしき場所を発見し、
家の中に入ったら死体を発見し
とっても気が動転してしまっていたからで、
そのマイナスの動揺をお酒や薬物でなく、
お互いを求め合うことで癒そうとしたと解釈したんですけれど、
リタ(仮名)は別の世界では同居人がいて、
その同居人がベティとめちゃそっくりな
ブロンドショートヘアの女の子で
百合っぷるだったことがわかるんですよねぇ。
ルート次第で恋人は変わるけれど、
好きになる人の傾向は同じなこととか
ちょっと面白いなって感じました。
全体的に緊張感が半端なく、
いつも誰かに見られているような雰囲気や
一つ間違った選択肢を選んでしまっても
悪いことが起こるんじゃないか?と感じさせる場面作りも
なにもかもが画面から目を離さないでいられるようにできていて
145分の映画なのに短いと感じるぐらいでした。
それにしてもリタ役のローラ・ハリングの美ボディと
ナオミ・ワッツの美ボディには度肝を抜きましたわ〜
現在60歳、56歳のお二人は映画公開時って36歳と32歳。
いわゆるオンナ盛りの時とはいえ
あまりにお綺麗なので彫刻かな?って思ったぐらいです。
そんな感想。
どうやらストーリーは理解できるようにできているみたいですが
別にガチで理解する必要もない気がするので
このままでもいいかなぁ。
でもあとで考察サイトとか見ちゃうかも。
で、見たあともう一度見るかどうかはまた別の話かな。
追悼として見るのに
「ブルーベルベット」と「マルホランドドライブ」
どちらをお勧めする?って聞かれたら
私は「ブルーベルベット」の方が好きだけど
勧めるなら「マルホランドドライブ」かな。
この感じで「イレイザーヘッド」も見たいんだけど
配信もとがなぁ……。
ではでは。モイ!
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