今日届いた訃報で驚いたものの一つに
あの狂気の映画監督デヴィッド・リンチが
78歳で逝去されたとあって
そうなのか…と衝撃を受けてたsachiakiです。
かといって全作品見ていた訳じゃないし、
見たことのある作品は「ブルーベルベット」と
「ストレイト・ストーリー」で
どちらもめちゃくちゃ好きな作品なんですけれど、
それでも十分に影響を受けたなと感じるぐらい
とんでもない作品を作られた人だったんだと思います。
「ストレイト・ストーリー」は
私がロードムービーを好きになったきっかけみたいなものだし
ロードムービーは「行って帰ってくる」けれども
帰ってきた時には別の私になっているという
意外な当たり前に気づかせてくれるところが好きです。
もちろん行きっぱなしというのも好きです。
帰ってこれないというのも人生ですよね。
「ブルーベルベット」は緊張感が半端ないところと
その映像美に目と脳をやられますね。
狂気とエンターテインメントはトリミングの関係性でしかない
そういうことを感じさせられます。
とんでもない悲劇も一部だけ切り取ると
超笑える話になるってやつです。
それを狂気と言わずしてなんという?そう思ってしまうし、
世の中狂ってるんだったら
その一部にフォーカスするよりも
狂った世界の中で道化にならずに済む方法を見つけるか、
狂っていることを承知の上で切り取る側に回るのか、
そんなことなのかもしれません。
で、デヴィッド・リンチ監督といえば
「ツインピークス」だろって思う人が多いと思うんですけれど、
テレビドラマだということで見る気がしないのと
(連続でおっかけるのが苦手なのです。
アニメは追っかけられるのに?って自分でも思うけれど
なぜかドラマの連続して見ないと繋がらないのが苦手なのです)
それよりも「マルホランド・ドライブ」と
「イレイザーヘッド」を見ないとなぁってなっています。
監督自身、一番精神性が高い作品が
「イレイザーヘッド」だと言っているので
むしろそれ見て意味わからんって言いたいって感じでしょうか。
意味なんて人それぞれ受け取るんだから
意味わからんで良いと思うんですよね。
後から「あれってこういうこと?」っていうようなことにぶつかって
ファー!ってなれば良いと思うので。
最近は意味がわからないものはウケないとか、
トラウマになりそうなものは見せないとか
そういう安全装置がいっぱいついたものが主流ですけれど、
生きるってそんな安全じゃないし、
安心できるところなんてそんなないし、
意味わかんね!こわい!っていうものに
たくさん触れておいた方が
心の柔らかさって保たれると思うんですよね。
柔らかくしておけば、ウェッて思うことにも
そこそこ耐えられたりするし。
って、書いてるけれど、我慢耐久度では
私はだいぶ最弱なので「おまいう」案件でもあると思ってます🤣
まぁでもこの年になるまで鬱の一つにも煩わず
クソメンタルでいられているのも
そのおかげな気がするのでオススメはしないけれど、
生きやすいとは思うので選択の一つとしては
まぁ悪くないんじゃないかなって思います。
現代で鬱にもならずに済んでいるのって
人として欠損してて、繊細さが欠けてるってことなので
クソ側であることには違いないと思います。
それでは手っ取り早くお仕事終えて
「マルホランド・ドライブ」を見るのでこの辺にて。
モイモイ!
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