岐阜の画廊 文錦堂

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私の一押し作品!!《DM掲載作品編/矢野 直人 展より》

2014-07-15 11:20:53 | 工芸
皆様、おはようございます。

今日の岐阜は、朝からギラギラと太陽が照りつけ、気温も既に30度を超えるなど猛暑日となっています。(

さて、12日(土)から始まりました、本年度文錦堂企画展第7弾!! 「唐津・高麗 矢野 直人 陶展」 【 ~20日()】。
おかげ様で、矢野さんの東海地方“初”個展ということもあって、県内外から連日多くのお客様にご来廊賜わっております。

本日20:00~より、弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)にて出品作品を順次掲載させて頂く予定ですので、そちらの方もお楽しみ下さい。

それでは、今日から「私の一押し作品!!」と題して、 今展に出展された作品から選りすぐりの逸品を作品別にご紹介していきたいと思います。
今日ご紹介させて頂く作品は、DMにも掲載させて頂きました矢野さんの意欲作、「三島花生」です。

韓国蔚山の地で作陶されていた頃に出会った朝鮮陶磁の数々を、今後も少しづつ自分のものにしていければと挑戦し続ける矢野さん。
胴周りに印花や先刻文が隙間なく丁寧に象嵌され、中央に「喫茶去」と刻まれた作風は、容姿端麗な造形と相まって味わい深く品格溢れる作品に仕上がっています。

注:「喫茶去(きっさこ)」とは、唐の時代の趙州(じょうしゅう)という有名な禅僧が禅問答で云った言葉。
禅語としての本来の意味は、「お茶でも飲んで去れ」あるいは「お茶でも飲んで来い」と叱咤する語だそうですが、現在は「どうぞお茶でも飲んで行ってください」と解釈されて、茶席の掛け軸などに用いられています。




   矢野 直人 作 「三島花生」 H19.8×D11.6cm (売約済

今回は、ベル鉄線を活けてみました。 灰褐色をした三島の器胎に、紅紫色をした可憐で上品な雰囲気を漂わせるベル鉄線が良く映えます。




注:ベル鉄線(べるてっせん)/ 別名: ツリガネテッセン(釣鐘鉄線)

キンポウゲ科クレマチス属の落葉性宿根草。インテグリフォリア系クレマチスの園芸種の流通名。 インテグリフォリアは「完璧な葉」の意味。
つる性ではなく木立性のクレマチスで、5~10月に花径4~5の花が下向きに咲きます。

明日の「私の一押し作品」は、皆様お待ちかねの「酒器編(1)」です。 乞うご期待!!
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